株式投資のプロを「道具」として使いこなす極意!馬渕治好氏が教える情報の取捨選択術

証券会社などが主催するセミナーにおいて、講師として登壇する機会の多いブーケ・ド・フルーレット代表の馬渕治好氏は、投資家から頻繁に「ある質問」を受けるそうです。それは、自身の思考を介さずとも、その人の指示通りに売買すれば必ず利益が出るような絶対的な専門家は誰か、という問いかけです。

しかし、馬渕氏は「見通しを百発百中で当て続ける専門家が存在する」という前提そのものが、極めてリスクの高い考え方であると警鐘を鳴らしています。もちろん、だからといって専門家が適当な発言をしているわけではありません。彼らは膨大なデータ収集や緻密な取材に基づき、論理的な推論を経て市場の行く末を予測しているのです。

SNS上では「結局、投資顧問やアナリストの予想なんて占いと同じだ」といった冷ややかな声も散見されますが、こうした極端な悲観論もまた、本質を突いているとは言えません。市場は無数の複雑な要因が絡み合って動くため、どれほど誠実に分析を重ねたとしても、未来を完全に予言することは物理的に不可能なのです。

2019年11月01日現在、賢明な投資家に求められているのは、特定の人物を「教祖」のように崇拝するのではなく、複数の専門家を自身の戦略を組み立てるための「ツール」として活用する姿勢でしょう。例えば、米国経済はA氏、日本株の需給はB氏といった具合に、各分野の強みを抽出することが肝要です。

優れた知見を持つ複数の専門家から得た情報をパズルのピースのように組み合わせ、最終的に自分だけの独自の見通しを構築することこそが、投資の醍醐味だと言えるでしょう。専門家を妄信して「当たり外れ」に一喜一憂する日々を過ごすのは、資産形成という長い旅路において、あまりに惜しい時間の浪費です。

私自身の見解としても、投資の世界において「絶対の正解」を他人に求めるのは、自らの資産を守る責任を放棄しているのと同義だと感じます。専門家の分析は、あくまで自分という船が荒波を越えるための「羅針盤」の一部に過ぎません。その針をどう読み、舵を切るかは、常に自分自身で決めるべきなのです。

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