仕事帰りに五感を研ぎ澄ます!ブラインドサッカー体験会がビジネスマンに選ばれる理由とは?

2020年夏の東京パラリンピック開催を目前に控え、パラスポーツへの注目がかつてないほど高まっています。そんな中、視覚を遮断した状態でプレーする「ブラインドサッカー」の体験会が、平日の夜を楽しむアクティビティとして働く人々の間で大きな話題を呼んでいるのです。

この競技は、ゴールキーパー以外の4人がアイマスクを装着し、ボールの中に仕込まれた鈴の音を頼りにピッチを駆け巡るスポーツです。視覚に頼ることができない環境下では、仲間との緻密な声掛けが勝利への鍵を握るため、コミュニケーションの本質を学べる絶好の機会として注目されています。

SNS上でも「目隠しをすると、仲間の声がいかに頼もしいか実感した」「普段の会議より、よっぽど濃密な意思疎通が必要だった」といった驚きの声が続出しています。単なるスポーツの枠を超え、チームワークの真髄を体験できる場として、その魅力は瞬く間に拡散されているようです。

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暗闇が生み出す「伝える力」と「相手を思いやる心」

2019年10月中旬、東京都新宿区のホールで開催された体験会では、参加者たちの熱気あふれる声が響き渡りました。「もう少し右!」「ここにボールがありますよ!」といった具体的な指示が、アイマスクをしたキッカーの道しるべとなります。

ここで使われる「ブラインドサッカー」とは、1980年代から普及が始まった視覚障害者向けのスポーツで、2004年のアテネ大会からパラリンピックの正式種目となりました。サイドフェンスを活用しながら、音の鳴るボールを足元で操る技術は、まさに驚異的と言わざるを得ません。

実際に体験した参加者からは、自分から発信する大切さや、相手が今どんな情報を求めているかを察する「想像力」の重要性に気付いたという感想が多く聞かれました。目が見えないからこそ、言葉の解像度を上げ、信頼関係を築く必要性が浮き彫りになるのです。

企業研修のスタンダードへ!広がるダイバーシティの輪

日本ブラインドサッカー協会が2014年に開始した一般向けの体験会は、当初こそ少人数でしたが、現在では定員20名を超える応募が殺到するほどの人気を誇ります。2019年3月までの累計参加者は3,000人を超え、その勢いは留まるところを知りません。

特に注目すべきは、企業が組織力の向上を狙って実施する「ビジネス研修」としての活用です。2018年度には66の団体、約4,800人がこのプログラムを導入しており、役職の壁を超えたフラットな関係構築に役立てている企業も少なくありません。

私は、この取り組みこそが現代の日本企業に必要な「心理的安全性」を育む処方箋になると考えています。互いの弱さを認め合い、言葉で補い合う体験は、ダイバーシティ(多様性)への深い理解を生み出し、職場をより温かく、かつ強靭なチームへと変貌させてくれるはずです。

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