世間を震撼させた巨額投資詐欺事件に、一つの大きな節目が訪れました。投資会社「テキシアジャパンホールディングス」を舞台とした違法な資金集めで、出資法違反の罪に問われていた元岡山県警警部、三好輝尚被告に対し、2019年10月31日に名古屋地裁で有罪判決が下されたのです。
細野高広裁判官は、懲役2年、執行猶予4年、あわせて罰金100万円という判決を言い渡しました。警察の元幹部という、本来であれば市民を守るべき立場にあった人物が犯罪に加担していたという事実は、あまりにも重く、社会に大きな衝撃を与えています。
今回の事件で適用された「出資法」とは、正式名称を「出資の受入れ、預り金及び金利等の取締りに関する法律」といいます。これは銀行などの特別な許可を得た機関以外が、元本を保証した上で不特定多数から現金を預かることを厳しく禁じている法律です。
テキシア社は、高額な配当を約束することで、1万人を超える人々から合計約450億円という気が遠くなるような金額を違法に集めたとされています。SNS上では「警察OBが関わっているなら安心だと思ってしまった」「信じていたのに裏切られた」といった、被害者の悲痛な叫びや怒りの声が次々と投稿されました。
私自身の見解としては、警察組織での経験や信頼を、詐欺的なビジネスの「お墨付き」として利用した罪は極めて深いと感じます。権威ある肩書きを持つ人物が勧誘の場に現れれば、多くの人が警戒心を解いてしまうのは無理もありませんが、そこを突く手法はあまりに狡猾ではないでしょうか。
この事件では、会長の銅子正人被告が詐欺罪と出資法違反の罪に問われており、三好被告を含む幹部9人は出資法違反の罪で起訴されました。現在は個別の裁判が進められていますが、主犯格とされる人物たちの刑事責任がどのように追及されていくのか、今後も目が離せません。
たとえどれほど魅力的な投資話であっても、「元本保証」や「高配当」という言葉が並ぶ場合は、一度冷静になることが大切でしょう。私たちはこの事件を教訓に、甘い言葉の裏に隠されたリスクを見抜く力を養い、自己防衛の意識を常に高く持つべきだと言えるはずです。
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