世界を股にかける経済学者・伊藤元重氏の思考術|旅先での散歩と音楽が創造性を刺激する

学習院大学で教鞭を執る経済学者の伊藤元重さんは、国際会議や研究活動のために年間10回ほど海外へ足を運ぶ多忙な日々を過ごされています。2019年10月中旬には、モロッコのマラケシュで開催された国際会議に出席されました。会議の合間に見せるその素顔は、意外にも軽やかなフットワークを持つ「自由な旅人」としての側面を持っています。

伊藤さんは、パリやミュンヘンといった馴染み深い都市だけでなく、最近ではクロアチアのザグレブやブルガリアのソフィアなど、初めて訪れる土地にも強い関心を抱いているそうです。未踏の地での開催が会議出席の決め手になることもあるというエピソードからは、学問に対する探究心と同じくらい、新しい世界に対する純粋な好奇心が伝わってきますね。

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孤独を楽しむ「ウォーキング」がビジネスの活力を生む

海外滞在時、伊藤さんが大切にしているのが「一人で歩く時間」です。歩きやすい革靴に履き替え、4時間から5時間ほど街をぶらぶらと散策するのが氏のスタイルとなっています。SNS上でも「多忙な方ほど、あえて一人になる時間を作っている」と共感の声が広がっていますが、誰にも縛られない孤独な時間は、現代人にとって何よりの贅沢と言えるでしょう。

旅先のカフェでは、手帳を広げて浮かんだアイデアを書き留めるのが日課だといいます。現在の仕事への反省や未来への展望を綴るこの習慣は、次なるステップへの大きな活力源となっているのでしょう。全く知り合いのいない環境に身を置くことで、思考が研ぎ澄まされ、普段は気づかないような創造的なひらめきが生まれるのかもしれません。

ノイズキャンセリングで没入するクラシックの世界

音楽もまた、伊藤さんの人生に欠かせないエネルギーの源です。学生時代はトロンボーンに明け暮れ、留学前後からはフルートを嗜むなど、かなりの腕前をお持ちです。現在は演奏からは遠ざかっているものの、移動中や執筆時には「ノイズキャンセリング機能」を搭載したヘッドホンを愛用されています。これは周囲の雑音を逆位相の音波で打ち消す技術のことで、どこでも静寂を作れる優れものです。

執筆の際には、バッハやモーツァルトの旋律が深い集中をもたらしてくれるそうです。一方で、少し疲れを感じる日にはチャイコフスキーに耳を傾けるなど、ご自身のコンディションに合わせて曲を選び、一瞬で「自分の世界」を作り上げています。こうした音楽の活用法は、デスクワークに集中したい私たちにとっても非常に参考になるライフハックだと言えます。

編集者としての視点から言えば、伊藤さんのように、仕事の合間に意図的に「余白」を作る姿勢こそが、質の高いアウトプットを支える鍵だと感じます。効率化ばかりが叫ばれる時代ですが、あえて遠回りをし、五感で街を感じ、音楽に没入する。そんな心豊かな過ごし方が、巡り巡って社会を動かす鋭い経済分析の土台となっているのは間違いありません。

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