中国で日本の「おもてなし」ギフトが花開く!ラオックスが仕掛けるシャディ活用の新戦略と市場の可能性

インバウンド需要の象徴でもあった「爆買い」の波が落ち着きを見せる中、免税店大手のラオックスが次なる一手として中国国内での内需開拓に乗り出しました。同社は子会社であるシャディのノウハウを最大限に活用し、巨大な中国市場で本格的なギフトビジネスを展開することを、2019年11月27日までに明らかにしました。

現在、中国における贈答品の選択肢は、伝統的な酒類や茶葉、タバコといった一部のカテゴリーに偏っているのが現状です。しかし、生活水準の向上に伴い、より洗練された「贈り物文化」への渇望が高まっています。羅怡文社長は、この未開拓のブルーオーシャンに日本の「おもてなし」の心を詰め込んだギフトを持ち込むことで、新たな収益の柱を築こうとしています。

スポンサーリンク

中国中間層の心を掴む「日本クオリティ」の選定術

日本の出産祝いなどで定番の高品質なタオルや知育玩具、育児グッズは、実は中国の消費者からも熱い視線を浴びています。ラオックスの分析によると、現地の人々が好む品々は日本での売れ筋と共通点が多いそうです。ただし、現地化にあたっては「見栄え」が重要な鍵を握ります。箱をあえて大きめに設計し、所有欲と贈る側のプライドを満たす工夫が凝らされています。

気になる価格設定についても、日本での販売価格の1.5倍以内に抑えるという徹底した戦略を打ち出しています。ボリュームゾーンを300元、日本円にして約4,600円程度に設定することで、日常的な贅沢品としてのポジションを狙うのでしょう。数千もの取引先を持つシャディの多様な商品群は、飽きのこないラインナップを可能にする強力な武器になるはずです。

蘇寧グループの巨大ネットワークで加速する出店攻勢

今回の戦略で特筆すべきは、親会社である蘇寧易購集団(スニン・ドット・コム)の網羅的な店舗網を活用できる点です。蘇寧が買収したカルフールの200店舗をはじめ、既存のインフラを即座に利用できる強みは計り知れません。まずは上海を拠点に1号店を立ち上げ、市場の反応をダイレクトに反映させながら、将来的には100から200店舗規模への早期拡大を目指しています。

SNS上では「日本のおしゃれな内祝いセットが中国で買えるようになるのは嬉しい」「パッケージの豪華さは中国では外せないポイントだ」といった、期待を寄せる声が多く見られます。経済成長の鈍化が囁かれる昨今ですが、特定の飲食店がブームを巻き起こすように、個人の消費欲求は依然として旺盛です。日本の良質な生活雑貨や食品が、中国の家庭に深く浸透する日は近いのかもしれません。

私個人の視点としても、モノを売るだけの「免税店モデル」からの脱却は、企業の生存戦略として非常に理にかなっていると感じます。元安の影響で高額商品の動きが鈍る中、人々の生活に寄り添う「ギフト」という形での価値提案は、文化的な架け橋にもなるでしょう。成功体験に固執せず、現地の細かなニーズにアジャストしていくラオックスの柔軟な姿勢には、今後の大きな飛躍を感じずにはいられません。

コメント

タイトルとURLをコピーしました