【札響の顔】大平まゆみさん退団へ。ALS公表と音楽への情熱が呼ぶ感動の嵐

北海道の音楽シーンを長年牽引してきた札幌交響楽団(札響)から、驚きと悲しみの入り混じるニュースが飛び込んできました。楽団の象徴的な存在であるコンサートマスターの大平まゆみさんが、2019年11月30日をもって退団することが正式に決定したのです。コンサートマスターとは、オーケストラの演奏を技術的・音楽的にまとめ上げる「現場監督」のような重責であり、彼女はその大役を長年務め上げてきました。

今回、退団の大きな理由となったのは、難病として知られるALS(筋萎縮性側索硬化症)である可能性が極めて高いという非情な診断結果でした。ALSは、筋肉を動かすための神経が徐々に機能しなくなる原因不明の病気で、手足の自由や言葉を奪っていく非常に過酷な疾患です。バイオリニストとして指先の繊細な動きを命としてきた彼女にとって、この告知がどれほど衝撃的であったかは想像に難くありません。

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「音楽の力」を信じて歩む新たなステージ

大平さんは2019年11月20日に自身のコメントを発表し、病名を公表した理由について「自分にできる小さなことを一つずつ形にしたい」という前向きな決意を述べられています。音楽には人の心を癒やし、勇気づける大きなパワーがあると信じる彼女は、今後も治療を続けながら可能な限り演奏活動を継続する意向です。この潔い姿勢に対し、SNS上では「勇気に涙が出る」「最後まで応援し続けたい」といった温かいエールが次々と投稿されています。

一編集者として、彼女が長年北海道の空気に響かせてきた音色が、形を変えてもなお多くの人々に届き続けることを願わずにはいられません。病に立ち向かう彼女の姿そのものが、いまや一つの力強い旋律となって私たちの胸に響いています。表現者として、そして一人の人間として、困難を前にしても「音楽の力」を信じ抜く大平さんのこれからの歩みを、私たちは敬意を持って見守り、支えていくべきではないでしょうか。

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