日本経済新聞社とテレビ東京は、2019年11月22日から2019年11月24日にかけて最新の世論調査を実施いたしました。その結果、安倍内閣の支持率は50%を記録し、前回2019年10月の調査と比較して7ポイントもの大幅な下落を見せています。一方で不支持率は4ポイント上昇して40%に達しており、政権への風当たりが急速に強まっている現状が浮き彫りになりました。
今回の支持率低下に大きな影響を与えたと考えられるのが、首相主催の公的行事である「桜を見る会」を巡る問題です。安倍晋三首相の支援者が多数招待されていた疑惑について、首相自身の説明に「納得できない」と回答した人は、実に全体の69%にのぼりました。対照的に「納得できる」とした人はわずか18%に留まっており、国民の不信感は非常に深いものと言えるでしょう。
SNS上でもこの結果には大きな反響が集まっています。「さすがに今回の説明は無理がある」「税金の使途として不透明すぎる」といった厳しい声が相次ぐ一方、支持層からも「もっと丁寧な説明が必要だ」という困惑の投稿が散見されます。ネット上では連日のように関連ワードがトレンド入りしており、疑惑の真相究明を求める世論のエネルギーは、日に日に増大している印象を受けます。
支持層や無党派層にも広がる不信の連鎖
詳細なデータを見ると、内閣を支持しない層では94%が説明に納得していないのはもちろん、特定の支持政党を持たない「無党派層」でも73%が厳しい視線を送っています。驚くべきは内閣支持層や自民党支持層であっても、約5割の人が説明不足を感じている点です。これは、従来の政権批判の枠を超え、保守的な層からも「公私混同ではないか」という疑問が噴出している証拠ではないでしょうか。
性別で見ると、男性の支持率が56%(前回比5ポイント減)であるのに対し、女性は43%(同8ポイント減)と、特に女性の支持離れが顕著になっています。世代別では18歳から39歳の若年層で59%と比較的高い支持を維持していますが、40歳以上の層では48%と過半数を割り込みました。国会では前夜祭の会費問題を巡り、野党が追及を強めていますが、現時点での政府の対応は十分とは言えません。
私個人の見解としては、民主主義の根幹を成す「政治の透明性」が問われている重大な局面だと感じます。多くの国民が「納得いかない」と感じているのは、単なる制度の不備ではなく、誠実に向き合おうとしない姿勢への失望ではないでしょうか。権力が長期化する中で、公の場が一部の身内に私物化されているのではないかという疑念は、民主国家として看過できない問題だと考えます。
憲法改正への議論意欲と消費増税後の家計状況
一方で、政治の重要課題である「憲法改正」については、前向きな姿勢を崩さない国民が多いようです。各党が国会で具体的な議論をすべきかという問いに対し、74%が「議論すべきだ」と回答しました。内閣支持層では82%、不支持層でも63%が議論の必要性を認めており、スキャンダルとは切り離して、未来の国のかたちを話し合ってほしいという建設的な願いが透けて見えます。
また、2019年10月01日の消費税率10%への引き上げに伴う家計への影響も調査されました。「支出を減らした」と答えた人は27%と、前月から6ポイント増加しています。特に女性の31%が支出を抑制したと回答しており、日々の買い物を通じて増税の痛みをリアルに感じている様子が伝わります。景気の下支えを掲げる政府にとって、この消費マインドの冷え込みは無視できない指標となるでしょう。
今回の調査は、日経リサーチが全国の18歳以上の男女を対象に、固定電話と携帯電話を組み合わせたRDD方式で実施したものです。乱数で番号を発生させるこの手法は、サンプルの偏りを抑える統計学的な工夫が凝らされています。992件の有効回答から導き出された今回の数字は、現在の日本社会が抱える「納得感のない政治」への強い危機感をダイレクトに反映しているのです。
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