玄海原発の「緊急時対策棟」完成が2023年へ延期!安全性向上へのこだわりと運転への影響を徹底解説

九州電力は2019年11月18日、佐賀県玄海町に位置する玄海原子力発電所において、現在建設を進めている「緊急時対策棟」の完成時期が大幅にずれ込む見通しを明らかにしました。当初は2019年12月の完成を予定していましたが、新たな計画では2023年9月へと変更されています。この発表を受けてインターネット上では「これほどの大幅な遅れで安全性は大丈夫なのか」といった不安の声や、「より強固な施設になるなら納得だ」という冷静な意見が飛び交い、注目を集めているようです。

今回、完成が遅れる最大の理由は、先行して工事が進んでいる鹿児島県の川内原子力発電所での事例を反映し、設計をより高度なものへと見直したことにあります。具体的には、有事の際に対応にあたる職員の方々が「被曝(ひばく)」、つまり放射線を体に受けて健康に影響が出る事態を防ぐため、壁の厚みを増すなどの強化策が盛り込まれました。安全性を極限まで追求した結果として工事規模が拡大したため、スケジュールの大幅な見直しを余儀なくされたというわけですね。

こうした動きに対し、九州電力の豊嶋直幸取締役は2019年11月18日に佐賀県庁を訪れ、小林万里子副知事に直接説明を行いました。自治体側との連携を密にする姿勢は評価できますが、4年近い延期は決して短い期間ではありません。SNSでは「慎重なのは良いが、当初の見通しが甘かったのではないか」という鋭い指摘も見受けられます。編集部としては、スケジュール管理の厳密さと、現場の安全確保をいかに両立させるかが今後の大きな課題になると考えています。

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運転への影響と今後の審査の見通しについて

多くの方が懸念される「発電所の運転が止まってしまうのではないか」という点について、九州電力は現時点で影響はないと説明しています。この緊急時対策棟は、法律で設置が義務付けられている「特定重大事故等対処施設(通称:特重施設)」には該当しません。特重施設とは、テロ攻撃など不測の事態に備えたバックアップ設備のことですが、今回の対策棟はそれとは別に、より広いスペースで支援機能を充実させるために自主的に建設されているものだからです。

国による設置期限が定められていない施設であるため、完成が遅れても即座に運転停止に追い込まれることはありません。しかし、2020年度中の早い段階で国への工事計画認可申請を目指すとしており、原子力規制委員会による厳格な審査が待ち構えています。会社側は川内原発での知見があるため審査期間は短縮できると自信をのぞかせていますが、エネルギーの安定供給と地域の安心を守るためには、一分の隙もない準備が求められるでしょう。

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