【体操】エース村上茉愛、世界選手権代表入りが特例否決で消滅!東京五輪出場権への影響は?

体操女子の日本代表エースとして活躍してきた村上茉愛選手(日体大クラブ)が、2019年6月8日に開催された日本体操協会の理事会において、世界選手権代表への特例による救済案が否決されたため、代表入りの可能性が消滅しました。この決定は、10月にドイツで開催が予定されている世界選手権を控え、日本女子体操界に大きな波紋を広げています。村上選手は、昨年の世界選手権で個人総合銀メダルを獲得するなど、現在の日本女子体操を牽引する絶対的な存在であるだけに、その代表漏れは非常に大きなニュースとして受け止められています。

今回の世界選手権は、来年に迫った東京オリンピックの団体出場権獲得がかかる重要な大会です。代表メンバーは5名で、選考会を兼ねた5月のNHK杯で上位4名が既に確定しています。残る1枠の選出基準は、NHK杯で12位以内に入った選手から選ばれると定められていましたが、村上選手は腰痛のためNHK杯を棄権しており、この選考基準をクリアできていませんでした。本来であればこの時点で代表入りの道は途絶えていたのです。

しかし、東京五輪の出場権獲得という最重要目標を達成するために、昨年個人総合でメダルを獲得した村上選手が戦力として不可欠であると判断した田中光・女子強化本部長は、村上選手への特例適用を模索しました。具体的には、2019年6月22日から23日に実施される全日本種目別選手権で、村上選手が選考基準の得点をクリアした場合に代表として選出したいという提案が、この日の理事会でなされたのです。しかし、採決の結果、出席した理事15名のうち8名が反対票を投じ、この特例案は惜しくも否決されてしまいました。

この特例案の否決は、SNS上でも「村上選手不在で五輪切符を取れるのか」といった不安の声や、「ルールはルールだから仕方ない」「怪我は選考基準外」といった意見が交錯し、大きな反響を呼んでいます。特に「体操のエースを欠いて、東京五輪の団体出場権獲得という重要なミッションをどうやって達成するのか」という懸念が、ファンや関係者の間で強く持ち上がっているようです。私も、東京オリンピックの出場権が懸かる大会に、その核となる選手が出場できない事態は、チームにとって計り知れないマイナスになると憂慮せざるを得ません。

選考基準を曲げる「特例」の適用については、公平性の観点から慎重な議論が必要なのは当然のことでしょう。一度特例を認めてしまうと、今後の体操界における様々な選考において、基準の形骸化を招きかねないという懸念は理解できます。しかし、今回の状況は、来年の東京オリンピックという国家的な目標達成が目前に迫っている特殊なケースです。国別団体出場枠は、世界選手権の上位チームに与えられるため、最良の布陣で臨むことが最優先されるべきだったのではないでしょうか。田中強化本部長も「(当初の選考)ルール通りになったので、しっかり戦略を練って五輪の団体出場権を取れるよう頑張りたい」と語るに留めていますが、この決定が残した混乱と、今後の強化への影響は小さくないでしょう。

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