今、日本の音楽シーンやアイドルの世界において、広島県出身の女性アーティストたちが放つ輝きが群を抜いています。その強力な才能を次々と世に送り出している源泉こそが「アクターズスクール広島(ASH)」です。1999年の設立から20年、この場所で磨かれた少女たちが、今や日本を元気づけるだけでなく、世界の音楽市場をも席巻する存在へと成長を遂げています。
最近、日本中の注目を一身に浴びているシンデレラガールをご存じでしょうか。大ヒット映画『アナと雪の女王2』の日本語版エンドソングを歌う中元みずきさんです。米ディズニー本社が実施した厳しいオーディションを勝ち抜き、その圧倒的な歌唱力で大抜擢されました。彼女は2013年5月の「フラワーフェスティバル」でも、中学1年生ながら並外れた声量で観客を圧倒し、見事最優秀賞に輝いています。
2019年12月5日には、彼女が広島県庁のロビーでその歌声を披露し、凱旋を果たしました。かつて「セリーヌ・ディオンのようになりたい」と夢を語った少女が、19歳という若さで夢の扉をこじ開けた瞬間です。SNS上でも「広島からまた怪物が現れた」「鳥肌が止まらない」と、その実力を絶賛する声が相次いでいます。彼女のような逸材が育つ背景には、ASHが20年間にわたり守り続けてきた情熱的な指導環境があるのでしょう。
世界を熱狂させる卒業生たちとライブ市場への貢献
ASHの歴史を語る上で欠かせないのが、世界的な人気を誇るBABYMETALのボーカル、SU-METAL(中元すず香)さんです。凄腕のバックバンドが奏でる激しい「爆音」に負けない彼女の歌声は、言語の壁を超えてファンを熱狂させています。2019年10月に世界同時発売されたアルバムは、全米チャートで日本人アーティストとして史上最高の13位を記録しました。これは音楽史に残る快挙といえます。
また、1期生として結成された「ぱふゅ~む」は、現在のPerfumeとしてトップアーティストの地位を確立しています。彼女たちの独特な世界観を支える演出家・MIKIKOさんも、実はASHのダンス講師としてキャリアをスタートさせました。ここで培われた基礎体力が、現在の洗練されたパフォーマンスの根幹となっているのは間違いありません。ASHはまさに、スターを育む「揺りかご」としての役割を果たしています。
昨今の音楽業界では、CDの販売よりもライブなどの「コト消費」が重視されています。これは、物を持つことよりも体験に価値を見出す消費傾向のことです。ぴあ総研の調査によると、ライブ市場は2009年の1543億円から2018年には3776億円へと急拡大しました。ASH出身者が所属するSTU48やJuice=Juiceなどの活躍は、この巨大な市場を支える大きな原動力となっています。
2017年12月に開催されたBABYMETALの広島凱旋公演では、チケット代が2万円と高額ながら、全国からファンが押し寄せました。ファンが地元で飲食や宿泊をすることで、地域経済を活性化させる波及効果も生まれています。2019年12月4日には、ASH出身の段原瑠々さんが所属するJuice=Juiceが代々木第一体育館での公演を成功させるなど、その勢いはとどまるところを知りません。
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