私たちの生活に欠かせないペットボトルの行方について、気になるデータが届きました。容器包装リサイクルの推進に取り組む「3R推進団体連絡会」が、2019年12月11日に最新の調査結果を公表したのです。それによると、2018年度におけるペットボトルの再資源化率は84.6%となり、前年度から0.3ポイントの微減となりました。目標として掲げていた85%にはわずかに届かず、横ばいの状況が続いています。
今回の結果を受けてSNS上では、「これほど高い水準でも目標未達なのか」といった驚きの声や、「分別の徹底を再確認したい」という前向きな反応が目立ちます。そもそもリサイクル率とは、消費された製品のうち、どれだけが再び原料として活用されたかを示す指標です。日本はこの数値が世界的に見ても極めて高い水準にありますが、最後の一歩を埋める難しさが浮き彫りになった形と言えるでしょう。
世界情勢の荒波と国内回収の現状
リサイクル環境を巡っては、大きな国際的変化が起きています。2017年末から中国が廃棄物の輸入規制を本格化させたことで、日本のプラスチック資源の行き場が懸念されていました。しかし、2018年度はベトナムをはじめとする東南アジア諸国への代替輸出が活発化したため、全体の輸出量は1割程度の減少に留まっています。世界的な環境意識の高まりの中で、輸出に頼りすぎない国内循環の仕組みづくりが急務だと私は考えます。
一方で、深刻な課題に直面しているのが飲料用の紙パックです。こちらの2018年度回収率は42.5%に留まり、目標である50%を大きく下回る結果となりました。量販店や各自治体での回収量が減少傾向にあることは見過ごせません。紙パックは内側のコーティングを剥がすなどの手間がかかるため、消費者の利便性とリサイクルのしやすさをどう両立させるかが、今後の普及のカギを握るはずです。
優等生はスチール缶とアルミ缶!継続の重要性
明るいニュースとしては、金属容器や段ボールの健闘が挙げられます。2018年度のスチール缶リサイクル率は92%、アルミ缶は93.6%に達し、いずれも目標の90%をクリアしました。特にスチール缶は8年、アルミ缶は4年連続でこの高水準を維持しています。これらは自治体による回収ルートがしっかりと根付いている「優等生」であり、私たち市民の長年の習慣が実を結んでいる証拠と言えるのではないでしょうか。
3R推進団体連絡会の田中希幸幹事長は、今後も自治体との連携を強め、啓発活動に注力する意向を示しています。3Rとは「リデュース(減らす)」「リユース(再利用)」「リサイクル(再資源化)」の頭文字を取った言葉です。単に捨てるのではなく、ゴミそのものを減らす意識も重要です。2019年12月12日現在のこの状況を一人ひとりが自分事として捉え、持続可能な社会を目指したいものです。
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