2019年12月20日、私たちの未来を大きく変えるかもしれない画期的なニュースが飛び込んできました。千葉工業大学の町田嗣樹上席研究員が率いる精鋭チームが、海底に眠る貴重な資源「マンガン団塊」の量を、広大な範囲で正確に把握する画期的な手法を編み出したのです。
マンガン団塊とは、鉄やマンガンの水酸化物が長い年月をかけて核の周りに付着し、ジャガイモのような形に成長した岩石のことです。これには現代のデジタル社会に欠かせないレアメタル、つまり希少金属が凝縮されており、まさに「深海の宝箱」と呼ぶにふさわしい存在でしょう。
今回の研究では、太平洋に浮かぶ南鳥島周辺の海底をターゲットに、詳細な分布地図が作成されました。驚くべきことに、そこに蓄えられたコバルトの量は、日本が消費する約300年分にも匹敵すると試算されており、資源大国への夢が現実味を帯びてきたといえます。
音波が解き明かす広大なEEZの資源ポテンシャル
これまでは、海洋研究開発機構(JAMSTEC)が地道な調査を続けてきましたが、観測ごとの条件が異なっていたため、データの比較が困難という壁にぶつかっていました。しかし研究チームは、音波の反射強度を解析することで、異なるデータを統合できる法則を発見したのです。
この新技術を駆使して、南鳥島周辺の排他的経済水域(EEZ)の約3割に相当する15万平方キロメートルという広大なエリアの可視化に成功しました。EEZとは、沿岸国が資源の探査や開発に対して独占的な権利を持つ海域のことで、日本の主権が及ぶ大切な範囲を指します。
SNS上でもこの発表は大きな反響を呼んでおり、「ついに日本が資源大国になる日が来たのか」「深海技術の進歩が凄まじい」といった、期待に満ちた声が数多く寄せられています。未知の領域だった深海が、科学の力で少しずつそのベールを脱いでいく様子に、多くの人が興奮を隠せません。
リチウムイオン電池の命運を握るコバルトの重要性
マンガン団塊に含まれるコバルトは、スマートフォンや電気自動車に不可欠なリチウムイオン電池の主原料となります。現在は輸入に頼り切りで、国際情勢によって価格が激しく上下するリスクを抱えていますが、自国での開発が実現すれば、産業の安定性は飛躍的に高まるでしょう。
私は、この研究成果こそが日本のエネルギー安全保障における「希望の光」であると確信しています。海洋国である日本が、自らの足元に眠る富を正しく把握し、持続可能な形で活用していくことは、次世代の子供たちへ豊かな社会を引き継ぐための責務ではないでしょうか。
今回の洋上からの観測は、大まかな資源量を把握する第一歩に過ぎませんが、その解像度を高めていくことで、効率的な採掘プランの策定が可能になります。2019年12月20日に示されたこの地図が、日本の産業界における歴史的なターニングポイントになることは間違いないでしょう。
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