リアルタイムの熱狂を共有できるSNSとして、今や私たちの生活に欠かせない存在となったTwitterが、さらなる進化を遂げようとしています。日本法人であるツイッタージャパン株式会社は、2019年12月23日、これまで手薄だった40代以上の中高年層をターゲットにした利用者拡大戦略を明らかにしました。若者のツールというイメージを覆し、大人の知的好奇心を刺激するプラットフォームへの脱皮を図っています。
SNSの世界では、特定の話題を検索する際に「#(ハッシュタグ)」という記号を使い、共通の関心事を持つ人々と繋がる文化があります。今回の施策では、この仕組みをより使いやすくした「トピックフォロー機能」を拡充させました。例えばラグビーワールドカップのような大きなイベントの際、自身がフォローしていないユーザーの投稿であっても、話題性の高いツイートが自動的に集約されて届くようになるのです。
動画視聴の利便性向上とリアルタイム性の強化
情報の鮮度が命であるライブ配信についても、大幅な改善が行われました。会見やスポーツ中継など、一分一秒を争うリアルタイムの映像がタイムラインの最上部に固定されるよう工夫されています。これにより、大量の投稿に埋もれて重要なシーンを見逃す心配がなくなりました。情報を自分から探しに行く手間を省き、受動的でも質の高い情報を得られる仕組みは、忙しい現役世代にとって非常に魅力的なアップデートと言えるでしょう。
また、同社はオフラインでの広告展開にも力を注いでいます。2019年4月1日の改元発表時には、これまでの「平成」を振り返る大規模な電車広告を実施しました。単なるITサービスの宣伝に留まらず、歴史の節目をハッシュタグで共有するという体験を提案したことで、40代以上の世代からも高い関心を集めることに成功しています。実際、改元時の24時間以内における関連投稿数は1,200万件を突破する驚異的な数字を記録しました。
全世代が繋がるプラットフォームへの期待と展望
調査データによると、10代の利用率が87.3%に達する一方で、40代は58.6%、60代以上は44.1%と、年齢層が上がるにつれて利用率が低下する傾向にあります。しかし、私はこの数字こそが「伸びしろ」であると考えます。知識や経験が豊富な大人世代がTwitterに参入することで、情報の厚みが増し、ネット空間の議論がより建設的で深みのあるものへと成熟していくはずです。
SNS上では「使い方が難しいと思っていたけれど、トピック機能なら自分でも楽しめそう」といった前向きな反応も見受けられます。国内月間利用者数が4,500万人を超える中で、Twitterが「若者の遊び場」から「全世代の社会インフラ」へと脱皮する瞬間を、私たちは今まさに目撃しているのかもしれません。大人だからこそ楽しめる、質の高い情報の交差点として、今後の普及に大きな期待が寄せられています。
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