音声広告の未来が変わる!ジオロジックが仕掛けるSpotifyの位置情報ターゲティング広告とは?

毎日の通勤や通学、あるいはリラックスタイムに欠かせない音楽ストリーミングサービスですが、その合間に流れる広告が、もし「今のあなた」にぴったりな内容だったら驚きませんか。位置情報を活用した最先端の広告配信を手掛けるスタートアップ企業「ジオロジック」が、音楽配信の巨頭「スポティファイ(Spotify)」の楽曲間に、ユーザーの現在地や行動ルートに連動した音声広告を届ける革新的なサービスを本日2020年01月09日に開始しました。

これは特定の個人やターゲット層に向けて最適な情報を届ける「ターゲティング広告」と呼ばれる手法で、Webサイトのバナーなどではお馴染みですが、今回はそれが「音声」の領域へと本格的に進出した形になります。SNS上でも「これからは耳から入る情報も自分最適化される時代か」「地元のお店のCMがピンポイントで流れたら聴いちゃうかも」といった、未来の広告体験に対する期待の声が早くも続々と上がっているようです。

気になる仕組みですが、ジオロジックは提携する様々なスマートフォンアプリを通じて、GPS(全地球測位システム)などの高度な位置情報を収集し、独自の技術で解析しています。この「GPS」とは、人工衛星からの電波を受け取ることで、自分が地球上のどこにいるのかを正確に割り出す技術のことです。これによって、ユーザーが普段どのような行動パターンを持っているのかを分析することが可能となります。

同社はこのデータを基に、ユーザーの居住地はもちろん、年齢や性別、さらには既婚か未婚かといった属性まで高精度に予測しています。今回の新サービスでは、例えば「渋谷駅を頻繁に利用している20代の女性」を狙って、百貨店のタイムセール情報を音声でアナウンスするという、非常にピンポイントで効果的なアプローチが実現できるようになりました。広告主にとっては、無駄のない最高の宣伝チャンスと言えます。

さらに驚くべきは、位置情報を取得してから、なんとわずか1分後には条件にマッチした音声広告を再生できるというリアルタイム性の高さです。広告主は鉄道や高速道路といった具体的な交通経路を指定できるほか、特定の店舗から半径5キロメートル圏内に暮らす人々をターゲットに設定することも可能です。もちろん、出勤・通学時などの時間帯の絞り込みも自由自在となっています。

私個人の視点として、このサービスはこれまでの「邪魔な広告」という概念を、「生活を豊かにする便利な情報」へと変貌させる大きな可能性を秘めていると感じます。スマートフォンの画面をじっと見つめていなくても、耳から自然と有益な街のニュースが飛び込んでくる体験は、現代の忙しいビジネスパーソンにとっても心地よいものになるはずです。文字や映像の手前で立ち止まる必要がないシームレスな体験は、非常にスマートです。

ジオロジックは2014年に野口航社長が立ち上げた注目の企業であり、これまでも位置情報を基にしたバナー広告や動画広告で実績を積み重ねてきました。同社は今後、この音声広告の舞台を音楽ストリーミングだけに留めず、インターネットラジオやポッドキャストといった幅広い音声メディアへも拡大していく方針を掲げています。私たちの「耳」を巡るマーケティング戦線から、今後も目が離せそうにありません。

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