クラフトジンおすすめ!ウイスキーに続く世界的人気の秘密と国産の魅力を徹底解剖

ウイスキーに続いて、日本の職人魂が光るお酒が世界を席巻しているのをご存知でしょうか。今、海外の愛好家から熱い視線を集めているのが、日本独自の素材をふんだんに取り入れた「クラフトジン」です。丁寧なものづくりから生まれる繊細な味わいは輸出量を急増させており、SNSでも「日本のボタニカルの香りに癒やされる」「お気に入りの銘柄を見つけるのが楽しい」と大きな話題を呼んでいます。

そもそもジンとは、大麦やトウモロコシといった穀物を原料とする蒸留酒のことです。蒸留酒とは、醸造したお酒に熱を加えてアルコールを蒸発させ、それを冷やして純度の高い液体にするお酒を指します。ジンはそこに、ジュニパーベリーと呼ばれる西洋ネズの実をはじめ、ハーブやスパイスなどの「ボタニカル(植物由来の成分)」で爽やかな香り付けを施すのが最大の特徴です。

世界的な市場調査によると、2018年には世界市場が約1兆9000億円に達し、2013年と比較して5割も拡大しました。このブームの波に乗り、日本のジン輸出量も2018年には前年比6倍の1405キロリットルを記録しています。さらに2019年に入っても1月から10月までの段階で前年の実績を上回るなど、まさに破竹の勢いを見せているのです。

スポンサーリンク

サントリーが仕掛けるジャパニーズジンの革新

この国産ジン人気の起爆剤となったのが、サントリースピリッツが2017年に発売した「ロク」でしょう。現在は約40カ国へ輸出されており、2018年の日本からの総輸出量のうち約9割をこの銘柄が占めるほどの独走状態です。その秘密は、日本の四季を表現した桜花や玉露、ユズなど6種類の和素材を加え、和食の繊細な味に寄り添うように仕上げた点にあります。

製造を担う大阪工場では、素材の魅力を最大限に引き出すため、伝統的な手法に最新技術を融合させています。熱に弱いお茶の葉などの香りを壊さないよう、減圧して低温で蒸留できる特殊な釜を導入しました。さらに、デリケートな桜の花びらがちぎれないよう、アルコールに漬け込む際は機械を使わずに人間の手でゆっくりとかき混ぜるという、徹底した手作りのこだわりが息づいています。

このような職人技の背景には、この地で100年前に始まったワイン造りや、長年の洋酒開発で培われた素材研究の蓄積があります。かつてバナナの香りを引き立たせるために、あえて手作業で皮をむいていたという逸話からも、効率よりも質を追い求める姿勢が伺えます。ネット上でも「大手の技術と手仕事の融合が素晴らしい」と、そのクオリティを絶賛する声が絶えません。

異業種からの参入がもたらす多様性とこれからの展望

ジンの魅力は、ウイスキーのように樽で長期間熟成させる必要がないため、個性を活かした自由な酒造りに挑戦しやすい点にあります。この参入障壁の低さから、国税庁のデータでもスピリッツの製造免許取得数が2015年の数件から、2019年9月時点には15件以上に急増しました。2016年に日本初のジン専門蒸留所として誕生した京都蒸溜所の「季の美」をはじめ、魅力的なブランドが続々と誕生しています。

さらに、2019年3月には薬用酒で有名な養命酒製造が「香の森」を発売し、大きな注目を集めました。実はジンは中世オランダで薬用酒として生まれた歴史があり、同社が培ってきたハーブのノウハウを存分に発揮できる分野なのです。主役に据えられたのは日本固有の香木であるクロモジで、開発チームは1年半をかけて約130種類ものハーブを試し、至高のバランスを見つけ出しました。

現在では日本酒の蒸留酒をベースにしたものや、沖縄の泡盛技術を応用したものまで登場し、まさに百花繚乱の時代を迎えています。ただ、人気が加熱する一方で、高級化が進みすぎることを懸念する声も専門家から上がっています。お酒は本来、多くの人に親しまれるものであるべきです。作り手のエゴで行き過ぎた高価格化に走るのではなく、誰もが手に取りやすい適正価格と安定供給を維持してほしいと切に願います。

訪日観光客の爆発的な増加が見込まれる2020年の東京五輪イヤーにおいて、日本の風土が育んだクラフトジンは、日本文化を世界へ発信する強力な武器になるに違いありません。バーで静かにグラスを傾けるだけでなく、自宅での贅沢なひとときを彩る相棒として、日本の大自然を感じられる極上の一杯をぜひ体験してみてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました