横浜・桜木町にSLが奇跡の里帰り!鉄道発祥の地で2020年春に開業する新ランドマークの魅力に迫る

横浜の街が、かつてない歴史のロマンに包まれようとしています。JR東日本は、2020年春に桜木町駅前でオープンする複合ビルにおいて、伝説の蒸気機関車(SL)を常設展示することを発表しました。近代化へ向けて日本が大きく動き出した1872年、新橋と横浜の間で我が国初の鉄道が産声を上げました。実はその当時の「横浜駅」こそが、現在の桜木町駅なのです。再開発が急速に進むこのエリアに、街の新たなシンボルが誕生することになります。

このビッグニュースはSNSでも瞬く間に話題となり、「桜木町にSLが戻ってくるなんて胸が熱い!」「ガラス張りで外からも見えるのはおしゃれ」といった歓喜の声が溢れています。2022年に鉄道開業150周年という記念すべき節目を迎えるにあたり、この場所が「鉄道発祥の地」であることを改めて広く知ってもらいたいという、JR東日本の熱い並々ならぬ思いが伝わってきます。歴史と未来が交差する、横浜の新しい顔になりそうですね。

新しく誕生する複合ビルは地上12階建てのスタイリッシュな建物です。1階と2階には魅力的な店舗や子育てをサポートする施設が入り、3階から上はJR系列のホテルとして宿泊客を迎えます。さらにビルの開業に合わせて新しい改札口も新設されるため、駅からのアクセスも抜群に向上するでしょう。注目のSLは1階のエントランス付近に配置され、誰もが気軽に立ち寄れるオープンな空間として設計されています。

ビルの1階は開放的なガラス張りになる予定で、通りがかりの人の目にも留まりやすい演出がなされます。展示される車両は「110形」と呼ばれる、鉄道開業の前年に遥かイギリスから海を渡ってきた歴史的な蒸気機関車です。大正時代に現役の幕を閉じた後は、1962年から東京都青梅市にある「青梅鉄道公園」で静かに余生を過ごしていました。このSLは、その高い歴史的価値から国の「鉄道記念物」にも指定されています。

鉄道記念物とは、日本の鉄道の歴史において特に貴重な遺産を守るために指定される、いわば鉄道界の文化財のようなものです。今回はSLの里帰りに合わせ、当時の木製客車1両が現代の技術で新しく復刻されました。現存する実物がないため、イギリスに残されていた古い設計図などの資料をもとに、専門家が全力を挙げて再現したそうです。当時の情景を肌で感じられるよう、徹底的なこだわりが詰め込まれています。

さらに、当時の線路を再現するために「双頭式(そうとうしき)レール」という大変珍しい古い鉄路も用意されます。これはレールの上部と下部が同じ形をしており、片方が摩耗したら上下をひっくり返して再利用できるという、初期の鉄道ならではの知恵が詰まった構造のレールです。現代の底が平らなレールとは全く異なる独特の形状からは、当時の技術者たちの試行錯誤の歴史を垣間見ることができるでしょう。

驚くべきことに、この展示スペースは入場料が一切かかりません。誰もが無料で入場できるだけでなく、復刻された客車の内部へ実際に乗り込むことも可能です。館内には鉄道の歴史を学べる貴重な資料や展示物も用意される予定で、お買い物や散歩のついでに、誰でも気軽に本物の鉄道文化に触れられる憩いの場となります。単なる展示にとどまらず、体験型のスポットとして多くの家族連れや観光客を魅了するに違いありません。

これには、筆者としても非常に胸が躍る思いです。歴史の教科書でしか見たことがないような貴重な乗り物が、街のど真ん中でいつでも見られるというのは素晴らしい試みではないでしょうか。すでに東京の新橋駅前には、1972年の鉄道開業100周年を記念して設置されたSLが街のシンボルとして親しまれています。桜木町にこの110形が戻ってくれば、日本の鉄道の始まりを支えた両駅で、再びSLの勇姿が揃うことになります。

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