眼鏡や漆器、繊維といった伝統的なものづくりが盛んな福井県鯖江市にて、新たなビジネスの起爆剤となる注目のスポットが誕生いたしました。鯖江商工会議所の1階を大胆にリニューアルした企業交流拠点「Sabae Creative Community」、通称「SCC」が2020年1月22日に華やかな開業式典を迎えたのです。翌日である2020年1月23日からは一般の利用もスタートし、地元の産業界からは早くも熱い視線が注がれています。
この施設は、地元の企業が自由な発想で自社商品の展示や熱気あふれる商談、さらには新しい試作品の製作まで行える画期的な空間です。デザインのプロデュースを手掛けたのは、数々の革新的な空間を生み出してきた著名なデザイナーの黒崎輝男氏になります。洗練された内装がクリエイターの感性を刺激し、これまでにない斬新なアイデアが次々と湧き出てくるような、魅力的な雰囲気が漂う素晴らしい空間に仕上がりました。
約430平方メートルもの広々とした空間を誇るこの拠点は、2018年度に国の「共同・協業販路開拓支援事業費補助金」の採択を受けて整備されたものです。いわば国からの期待も背負った一大プロジェクトと言えるでしょう。これに伴い、従来1階にあった商工会議所の事務所は2階へと移転しており、1階全体が民間企業やクリエイターたちのために開放されることになりました。官民が一体となって地域を盛り上げようという本気度が伝わります。
特筆すべきなのは、商工会議所の職員が「コンシェルジュ」として館内に常駐する点です。コンシェルジュとは、利用者の様々な要望や相談に対して総合的にサポートを行う案内人のことを指します。鯖江市の基幹産業である眼鏡や繊維、漆器のマーケティング活動をプロの視点から手厚く支援してくれるため、まだ販路や戦略に悩む中小企業や若手職人にとっても、これ以上ない心強い味方になってくれるに違いありません。
開業式典では、鯖江商工会議所の黒田一郎会頭や、鯖江市の牧野百男市長らが笑顔でテープカットを行いました。黒田会頭は「多様な人々がここで交じり合うことで化学反応を起こし、イノベーションが生まれる場所にしたい」と力強く挨拶されています。イノベーションとは、これまでの仕組みに革新をもたらし、社会に大きな変革と新たな価値を生み出すことです。この場所からどのような未来のヒット商品が生まれるのか、胸が躍ります。
さらに黒田会頭は「街中のにぎわいを創出するきっかけにもなってほしい」と語り、地域全体の活性化への期待も口にされていました。SNS上でもこのニュースは早速話題を呼んでおり、「おしゃれな空間で仕事が捗りそう」「異業種の職人さんたちが繋がることで、今までにない面白い眼鏡や器が誕生するのではないか」といった、期待に満ちた前向きな声が多数寄せられています。
私自身、このSCCの誕生は鯖江の伝統技術に現代のスピード感を融合させる、非常に素晴らしい試みであると考えております。優れた技術を持っていても、発信や繋がりの場がなくて埋もれてしまう技術は少なくありません。コンシェルジュの存在や開放的な空間が、職人たちの背中を押す最高の触媒になるはずです。この場所から福井県、そして日本を代表するような世界基準の製品が羽ばたく日を楽しみに待ちたいと思います。
コメント