大手電気機器メーカーのオムロンが2020年1月22日、最先端のオートメーション技術をリアルに体感できる画期的な拠点を東京の品川に誕生させました。これまで同社が展開してきた同様の施設は、滋賀県草津市をはじめとする郊外エリアが中心だったため、東京都内への進出は今回が初めての試みとなります。しかも、圧倒的なフロア面積を誇る国内最大の主力拠点という位置づけですから、同社の並々ならぬ熱量が伝わってくるでしょう。
この施設は、ただ製品を見学するだけの場所ではありません。来客となる企業の実際の製造ラインを細部まで再現し、高度な産業用ロボットなどを駆使して、現場が抱える具体的な課題をその場で解決していく実践的な空間です。ネット上では「品川駅からのアクセスが抜群で、気軽に最先端技術に触れられるのは嬉しい」「日本のものづくりがどう変わるのかワクワクする」といったポジティブな反響が相次いで寄せられています。
大都市圏で進む工場のスマート化とオムロンが仕掛ける戦略
今回の品川への進出には、オムロンの巧みなビジネス戦略が隠されています。アクセス抜群の好立地を選ぶことで、多忙なビジネスパーソンや多くの顧客企業が足を運びやすくなるのは間違いありません。ここでいう「工場のスマート化」とは、AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)、高性能ロボットを導入して、製造工程をデジタル化し自動化することで、人手不足の解消や生産性の向上を目指す先進的な取り組みを指します。
製造業の現場では職人の高齢化や人手不足が深刻化しており、自動化による業務効率化は一刻を争う経営課題といえます。そうした中で、都市部に拠点を設けて体験のハードルを下げる試みは、非常に時宜にかなった素晴らしい決断だと私は評価しています。最新技術を実際にその目で確かめ、自社の課題解決をリアルにイメージできるこの空間は、日本のものづくり産業を次のステージへ引き上げる強力な起爆剤になるはずです。
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