2020年2月4日、日本卓球界の期待を一身に背負う伊藤美誠選手が、ドイツ・オープンでの戦いを終えて関西国際空港に降り立ちました。世界中の強豪がひしめく厳しい遠征を駆け抜けた彼女の表情には、世界トップレベルで戦い抜くプロフェッショナルとしての力強い意志が宿っていました。シングルスではベスト8という結果でしたが、彼女の視線はすでにその先の高みを見据えています。
彼女が今回、何よりも強調したのは「どんな球にも対応できるオールラウンダーへの進化」です。卓球における「対応力」とは、相手が繰り出す高速回転のドライブや、予測不可能な変化球に対して、瞬時に自身のフォームやラケットの角度を調整して打ち返す技術のこと。世界一という目標を掲げる伊藤選手にとって、現状の結果に甘んじることはありません。常に課題を見出し、それを克服しようとする姿勢こそが、彼女を最強へと導く原動力なのでしょう。
混合ダブルスの手応えと、止まらぬ向上心
また、今回の遠征では、東京五輪でもペアを組む水谷隼選手との混合ダブルスにおいても確かな手応えを掴んでいます。結果は準優勝という素晴らしい成績を残しましたが、伊藤選手は「ペアとしてやれることをもっと増やしていきたい」と語り、更なるコンビネーションの熟成を誓いました。SNS上でも、二人の息の合ったプレーに「見ていてワクワクする」「五輪本番が待ち遠しい」といった期待の声が多数寄せられており、日本中の注目が集まっています。
私個人の考えとしても、伊藤選手の凄みは、単なる技術の高さだけでなく、この極めて冷静な状況判断能力にあると感じています。新型コロナウイルスの影響により、2020年2月28日に開幕予定だったアジア・カップが延期されるという異例の事態に直面しても、彼女は動じることはありません。むしろ「練習に打ち込める期間が増えた」とポジティブに捉え、着実に地力を高めようとする精神的なタフさには脱帽するばかりです。
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