日本の自動車照明を牽引する大手メーカーの小糸製作所が、自動運転の未来を見据えた大きな一歩を踏み出しました。同社は2020年2月9日までに、最先端のセンサー開発を手がけるアメリカのスタートアップ企業、セプトン・テクノロジーズ社へ5000万ドル(日本円で約55億円)を出資したと発表したのです。カリフォルニア州に拠点を置くセプトン社は、これからの車社会になくてはならない重要な技術を保有していることで注目を集めています。
SNS上でもこのニュースは大きな話題を呼んでおり、「目となるセンサーとランプが一体化すればデザインもスッキリしそう」「日本の老舗企業が海外のベンチャーに投資するスピード感が素晴らしい」といった、期待に満ちた声が数多く上がっています。自動運転技術への関心が高まる中、この二社のタッグがどのような革新をもたらすのか、多くの自動車ファンや投資家が熱い視線を注いでいる状況です。
自動運転の「目」となる独自技術と小糸製作所の狙い
セプトン社が強みとするのは、自動運転の実用化に不可欠な「LiDAR(ライダー)」と呼ばれるセンサー技術です。これはレーザー光を周囲に照射し、跳ね返ってくる時間から歩行者や前方車両との正確な距離を測定する、いわば車の「目」の役割を果たす仕組みを指します。同社は2016年の設立以来、機器の摩耗を抑えつつ、広範囲の物体を瞬時に捉える独自のレーザー照射技術を磨き上げてきました。
今回の出資比率は非公表で、子会社化などを伴うものではありませんが、小糸製作所の狙いは明確です。それは、将来的に自動車メーカーへランプと高性能センサーをセットで供給するビジネスモデルの確立にあります。夜道を照らすだけのランプから、周囲の状況を検知して安全を守る知能を持ったランプへ進化させるという、極めて現実的かつ野心的な成長戦略であると言えるでしょう。
筆者としては、この提携は非常に理にかなった素晴らしい戦略だと確信しています。自動運転車は美観や空力性能の観点から、センサーをいかに車体へ溶け込ませるかが課題ですが、ヘッドランプへの内蔵はその最適解だからです。日本のモノづくり力と米国の先進ITが融合することで、交通事故のない安心な社会がより早く実現することを心から期待しています。
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