自動車業界が100年に1度の変革期を迎える中、老舗ランプメーカーの小糸製作所が大きな一歩を踏み出しました。同社は2023年にも、センサーやカメラを融合させて人間の目の代わりを果たす「次世代ランプ」の実用化を目指すことを発表したのです。
SNSでは「ライトが自動運転の頭脳になるなんてワクワクする」「夜間の安全性が飛躍的に上がりそう」といった期待の声が寄せられています。電動化や自動運転などを指す「CASE」の波が押し寄せる中、同社は独自の技術開発と積極的な協業によって新時代を切り拓こうとしています。
世界最先端の技術を結集!暗闇や霧を克服するランプの進化
小糸製作所が開発を進めるランプには、驚きのハイテク技術が詰め込まれています。例えば、対向車を検知してハイビームの光を自動制御する「ブレードスキャンADB」です。これは対向車のドライバーを眩惑させることなく、前方の視界をクリアに保つ画期的なシステムと言えます。
さらに、2019年6月に出資したイスラエルの企業と夜間カメラの開発を展開しています。独自の画像処理技術を取り入れることで、人間の目では確認しにくい悪天候時や暗闇でも、正確に周囲の物体を捉えることが可能になるでしょう。
加えて、ドイツの企業とは次世代センサーの共同開発に乗り出しています。ここで注目したいのが、レーザー光の反射を利用して周囲の状況を立体的に把握する「LiDAR(ライダー)」という光センサー技術です。これらの技術を融合させ、2023年の実用化を目指しています。
激化する業界再編と、小糸製作所が貫く「人間の技能」へのこだわり
現在、自動車業界では巨額の開発投資に耐えるための世界的な再編が加速しています。小糸製作所も厳しい市場環境に直面していますが、毎年30億円ずつ研究開発費を増額し、年間約400億円を継続して投資する方針です。先行投資なくして生き残れないという強い覚悟が滲みます。
ただ、どれだけ自動化やロボット化が進んでも、製造の現場を支えるのは「人間の技能」であると同社は指摘します。熟練技術者のノウハウがなければロボットの進化も止まってしまうという、ものづくりへの深い真摯な姿勢には、日本の製造業の強みが凝縮されていると感じます。
自動運転の「目」となる次世代ランプの誕生は、私たちのモビリティー社会をより安全で豊かなものへと変えるに違いありません。スピード感を持った協業の成果が、これからの自動車市場を明るく照らし出すことを心から期待したくなります。
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