世界最高峰の舞台である米プロバスケットボールNBAで、日本バスケ界の至宝が眩い輝きを放ちました。ワシントン・ウィザーズに所属する八村塁選手が、2020年2月9日に本拠地ワシントンで行われたメンフィス・グリズリーズ戦に先発出場しました。怪我による約1カ月半の戦線離脱から復帰して、わずか3試合目という状況です。それにもかかわらず、彼は見事な大活躍を披露してファンを魅了しました。
この試合で八村選手は、24分58秒の出場時間の中で12得点、11リバウンドという驚異的なスタッツを叩き出しました。1試合で得点やアシスト、リバウンドといった主要5項目のうち、2つの項目で2桁の数字を記録することを「ダブルダブル」と呼びます。これは選手が攻守両面において、チームへ多大なる貢献を果たした確固たる証拠です。卓越した能力を持つ実力者だけが到達できる、栄誉ある大記録と言えるでしょう。
試合は残念ながら、ウィザーズが99対106で逆転負けを喫してしまいました。しかし、八村選手が記録した11個のリバウンドは、チーム内で単独トップの数字です。さらに、攻撃時に味方の外れたシュートを拾い上げる「オフェンスリバウンド」も3回記録しました。ゴール下での果敢で力強いプレーは、彼の存在感を改めて世界に証明した形です。試合後、本人は敗戦に悔しさを滲ませつつも、自らの結果には前を向いていました。
前半の八村選手は、まさに敵なしの状態でシュートセンスが冴え渡っていました。第1クオーターには、得意とするミドルレンジからのジャンプシュートでチームに最初の得点をもたらします。さらに、ファンを沸かせたのは2試合連続となる3点シュートの成功です。長距離砲も難なく沈める器用さを見せつけ、前半だけで瞬く間に10得点を積み上げました。これには会場のボルテージも最高潮に達しています。
一方で、4点リードの緊迫した場面でコートに戻った第4クオーターには、大きな課題も残りました。放った3本のシュートがすべてリングに嫌われ、得点を伸ばすことができません。試合の勝敗を決する残り2分5秒からはベンチへ退き、チームが敗北する姿を悔しそうに見つめていました。後半に失速してしまった点については、本人も試合の流れに乗りきれなかったと反省の弁を述べています。
ウィザーズを率いるブルックス監督は、試合後の会見で「ゴール下のシュートはもっと確実に決められたはずだ」と珍しく厳しい口調で苦言を呈しました。ですが、これは期待の裏返しに他なりません。長期離脱から戻ったばかりのルーキーにこれほど高いレベルを求めること自体、エース候補として信頼している証拠です。筆者としても、この逆境を糧に彼がさらなる進化を遂げると確信しています。
この試合では、グリズリーズの渡辺雄太選手も途中出場を果たしました。10分8秒のプレーで無得点、1リバウンドに留まったものの、同じコートに2人の日本人が立つ歴史的な瞬間が訪れたのです。この熱い「日本人対決」の実現に、日本のSNS上は瞬く間に大お祭り騒ぎとなりました。「2人がNBAの舞台で戦う姿に涙が出た」「八村のダブルダブル凄すぎる!」といった歓喜の声が溢れ返っています。
日本バスケットボール界の歴史を次々と塗り替えていく若き侍たちの姿は、私たちに大きな勇気を与えてくれます。チームの勝利という最高の果実を手にするために、彼らの挑戦はここからさらに加速していくことでしょう。指揮官からの愛のある檄を力に変えて、八村選手が次戦でどのような爆発を見せてくれるのか、世界中のファンがその一挙手一投足に熱い視線を注いでいます。
コメント