2019年10月23日、東京工業大学の目黒キャンパスにて「あたらしい時代です。」をテーマに掲げたエネルギッシュなシンポジウムが開催されました。日本を代表する企業のトップたちが集結し、令和という未知の時代に求められるリーダー像について熱い議論を交わしています。SNSでは「経営者の生の言葉が刺さる」「理系こそ経営を学ぶべきという視点が新鮮」といった現役学生や若手ビジネスパーソンからのポジティブな反響が相次いでいます。
パネルディスカッションでは、まずリーダーシップの在り方が問われました。フューチャーの金丸恭文氏は、現代を「根拠のない直感経営が通用しない時代」と定義しています。株主や社員に対して明確な説明責任を果たすためには、経営や会計の知識が不可欠であると説きました。かつてビル・ゲイツ氏が19歳で起業したように、テクノロジーを武器に若者が世界を変えるチャンスは、いまこの瞬間にも広がっていることを強調されています。
多様性を束ねる柔軟な決断力
日本精工の内山俊弘氏は、先行き不透明な時代において「俺についてこい」という旧来のスタイルは限界を迎えていると指摘しました。重要なのは、多様な人材の能力を引き出す組織作りです。一つの正解に固執するのではなく、社会の動きを鋭く観察しながら「複数の選択肢」を常に持っておく柔軟性が、これからのリーダーには求められるでしょう。不確実な未来を恐れず、変化の波を乗りこなす姿勢が企業の命運を分けることになりそうです。
また、大和ハウス工業の芳井敬一氏は、決断のプロセスを「オープン」にすることの重要性を語りました。情報が氾濫する中で、リーダーが曖昧な態度をとることは組織の混乱を招きます。どのように時間を使い、どんな基準で物事を決めるのかを透明化することで、チームの信頼は強固なものになります。私自身の意見としても、情報の取捨選択が難しい時代だからこそ、リーダーの「迷わない姿勢」こそが最大の安心感を生むのだと感じます。
理系学生に期待される「論理」と「遊び心」
三井住友海上火災保険の原典之氏は、ビジネスのデジタル化に伴い、サイバーリスクなどへの対応力がますます重要になると予見しています。そこで力を発揮するのが、理系学生が持つ「論理的思考力」や「知的好奇心」です。異なる業界と手を取り合うオープンイノベーション(自社の技術と外部のアイデアを組み合わせ、革新的な価値を生むこと)が加速する中で、専門性を土台にしたコミュニケーション能力が不可欠になるでしょう。
さらに、内山氏は「とことん追求する遊びの精神」を若者に求めました。データに基づく冷静な判断はもちろん大切ですが、時に常識を突き抜けるようなアグレッシブさが、破壊的なイノベーションを生むきっかけになります。専門性に閉じこもるのではなく、社会の変化に合わせて自分をアップデートし続ける勇気が必要です。2019年11月29日現在の視点で見れば、世界との激しい競争に勝つ鍵は、皆さんの「自分ならどうする?」という問いかけにあるのです。
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