世界的な消費財メーカーとして知られるP&Gにおいて、人事の最前線で指揮を執る臼田美樹氏が、自身のキャリア観と組織の在り方について情熱的に語りました。2019年07月18日、彼女が明かした同社の企業文化は、私たちが働くことの本質を見つめ直すきっかけを届けてくれます。同社で最も重んじられているのは、社員一人ひとりが「自分の意見を持つ」という確固たる姿勢です。
組織という枠組みに自分を無理やり合わせるのではなく、個人の自主性を何よりも尊重する風土がそこにはあります。たとえ新入社員であっても、会議の場では「あなたはどう考えるのか」と問いかけられるのが日常です。SNS上でも「若手のうちから主体性を求められる環境は、成長を加速させる最高のスパイスになる」と、この徹底したプロフェッショナル意識に感銘を受ける声が続出しています。
キャリア設計についても、会社や上司から与えられる受動的なものではなく、自分自身で描き出すものという教育が徹底されています。ここで言う「キャリア」とは、単なる職歴のことではありません。自分が将来どうありたいか、どのような価値を社会に提供したいかという、人生の羅針盤そのものを指します。周囲に委ねず自ら決断を下すこの姿勢こそが、不透明な時代を生き抜くための鍵となるでしょう。
「答えのない問い」に挑む、人事という仕事の真髄
臼田氏は、人事を単なる事務部門ではなく「経営の一端を担う戦略的組織」と定義しています。ビジネスの成長を人材の側面から加速させる役割に、彼女は強い誇りを感じているようです。人事の仕事における醍醐味は、正解が一つではないこと、そして施策の結果がすぐには目に見えない点にあると分析します。試行錯誤を繰り返しながら組織の基盤を築くプロセスは、まさに経営そのものと言えます。
現代は「人材の流動性」がかつてないほど高まっており、転職や副業が当たり前の選択肢となりました。多様な価値観を持つ個人が、それぞれに最善のパフォーマンスを発揮できる環境をいかに構築するかという課題に、彼女は真正面から取り組んでいます。一人ひとりのライフスタイルや志向が異なる中で、画一的な制度を押し付けるのではなく、柔軟な働き方を許容するマインドセットへの転換が求められています。
私は、臼田氏の提唱する「選択肢を多く持てる社会」というビジョンに強く共感いたします。多くの人が自分らしさを殺して組織に尽くすのではなく、自らの意志で道を選び、その結果に責任を持つ。このような個人の自律が促されることで、結果として組織全体の競争力も向上するはずです。優秀な人材が輝き続けるためには、企業側も常に変化し、魅力的な場を提供し続けなければならないと痛感します。
自らのキャリアを他人に委ねず、自らハンドルを握る覚悟を持つことは、時に勇気を必要とするかもしれません。しかし、2019年07月18日に発信されたこの力強いメッセージは、多くの働く女性や若手社員にとって大きな道標となるに違いありません。誰もが自分自身の物語の主人公として、生き生きと活躍できる世の中の実現を、彼女の挑戦は後押ししているのではないでしょうか。
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