内陸国モンゴルで高級海水魚が育つ!岡山理科大が挑む「好適環境水」陸上養殖の最前線

世界中で大きな注目を集めている最先端技術をご存じでしょうか。なんと海の存在しない内陸国モンゴルで、美味しい海水魚を育て上げる画期的なプロジェクトが着々と進行しています。岡山県で誕生した画期的な飼育水技術を駆使し、現地で高級魚ハタの陸上養殖に挑むという夢のようなニュースが話題を呼んでいます。

2019年秋に日本からはるばる運ばれた小さなハタの稚魚たちが、極寒の地で元気に成長している姿には驚かされます。SNS上でも「海がない国で刺身が食べられるなんて凄すぎる」「日本の水産技術が世界を救うかもしれない」といった称賛の声が相次ぎ、大きな反響を巻き起こしています。

このプロジェクトの要となっているのが、岡山理科大学工学部の山本俊政准教授らが生み出した魔法の人工飼育水「好適環境水」です。好適環境水とは、真水をベースにナトリウムやカリウムといった魚の成長に必要な特定の成分だけを適切な割合で配合した特別な水のことです。海水魚と淡水魚の両方が同じ水の中で快適に生息できる夢のような環境を作り出すことができます。

今回の試みは岡山理科大学が中心となり、モンゴルに拠点を置く建設会社の北川工業が事業化を目指して共同で取り組んでいます。現地の古い映画館をリノベーションし、10トン水槽2基と1トン水槽4基を設置した特設の養殖施設が完成しました。アイデアと最先端技術が融合した素晴らしい養殖プラントの誕生です。

2020年2月には新型コロナウイルスの影響により日本人スタッフの帰国を余儀なくされましたが、遠隔での手厚いサポート体制が実を結んでいます。日本とモンゴルの間では日常的に通信アプリを用いて水温データや泳ぐ姿の動画が共有され、岡山からの適切な指示のもとでモンゴル人スタッフの手によって丁寧な管理が続けられています。

養殖開始時には体長5センチメートルから7センチメートル程度だった稚魚たちが、2020年3月下旬には体長約29センチメートル、重さ約530グラムまで順調に大きく育ちました。生存率は目標値の70パーセントを大幅に上回る90パーセントを記録しており、過酷な環境下でも素晴らしい成果を収めています。

順調に生育が進めば、2020年10月末ごろには魚の体重が800グラムから1キログラム程度にまで達し、待望の初出荷を迎える見通しです。厳しい陸上環境での養殖成功実績は、海を持たない国々への食料供給はもちろんのこと、日本の水産業の未来を切り拓く大きな一歩となるに違いありません。

私自身、この「好適環境水」を用いた陸上養殖技術は、地球規模の食料問題を解決する究極のイノベーションであると確信しています。気候変動や海洋汚染の影響を受けない安定した生産体制は、持続可能な未来を築く強力な武器になるはずです。日本の革新的な技術が世界を変えていく歴史的な瞬間から、今後も目が離せません。

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