【車所有の常識崩壊】維持費を貸して実質無料で高級車に乗る!DeNAとSOMPOが仕掛ける「0円マイカー」革命

「車が欲しいけれど、維持費が高くて購入に踏み切れない」という悩みは、特に都市部に住む人々にとって切実な問題ではないでしょうか。車両本体の価格に加え、駐車場代、保険料、清掃費といった維持費の負担は非常に重いものです。この所有のパラダイムを根本から変えるべく、DeNA(ディー・エヌ・エー)とSOMPOホールディングスは、2019年8月より実質無料で車を使える画期的なサービス「0円マイカー」を始めることを発表しました。

この新サービスは、両社が2019年4月に立ち上げた新会社、DeNA SOMPOモビリティ(東京・渋谷)が提供するものです。すでに展開されている個人間カーシェアリングサービス「エニカ」(2015年開始、登録台数7,000台)を活用し、車をあまり使わないユーザー、特に「週末しか乗らない」と購入を敬遠していた層をターゲットにしています。最大の魅力は、車両代金が無料となり、オーナーとなる個人は「駐車場代の負担だけ」で車を保有できる点にあるでしょう。

「0円マイカー」の仕組みは、オーナーが用意した車をエニカを通じて他の利用者に積極的に貸し出すことを前提としています。車両代は無料である代わりに、給油や保険料はエニカでの貸出料に含まれるため、オーナーには負担がかかりません。その代わり、毎月、駐車場代に相当する額と前月のエニカでの売り上げに応じたポイントが付与されます。オーナーは、このポイント分だけ、自分の車を実質無料で利用できるというわけです。

このポイントで車を使えるというシステムについて、SNSでは「駐車場の稼働率さえ高ければ、高級車に乗れるなんて夢のようだ」と期待の声が上がっています。特に、オーナー向け説明会に出席した平野喜丈さん(25)のように、「維持費を抑えてメルセデス・ベンツのGクラスなど人気車種に乗れる」点に大きな魅力を感じる方も多いようです。DeNA マーケティング部の宮本昌尚部長も、説明会で「高い費用を払っても非効率が生じている」駐車場に眠る車の現状を指摘されており、この非効率の解消こそがサービスの目的だと語っています。

車両の候補は、メルセデス・ベンツ「Cクラス」やBMW「1シリーズ」などの高級車からコンパクトカーまで幅広い選択肢が用意される予定です。ただし、レンタカー扱いとなるためナンバーは「わ」ナンバーとなります。一方で、オーナーへの還元が現金ではなくエニカ内で使えるポイントのみである点については、既存のエニカオーナーから不満の声もありました。ミニバンなど2台を保有し、副収入を期待していた岩村健司さん(35)のように、「副収入を期待していたが難しそうだ」と感じる方もいるようです。

私見ですが、この「0円マイカー」は、従来の「所有対シェア」という二元論に、新しい「共同所有」の形を提案していると考えられます。車の稼働率を高め、遊休資産を減らすという点では環境にも優しく、DeNAとSOMPOの提携により、車のリース分野での保険料割引など、さらなる相乗効果も期待できるのではないでしょうか。まずはオーナー40名の募集からスタートするこのサービスは、所有の概念を再定義する大きな一歩となるでしょう。エニカが蓄積したデータに基づき、どの地域や車種で高い成果が得られるのか、今後の展開に注目していきたいところです。

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