ANAオープンで浅地洋佑が劇的V!史上初の5人プレーオフを制した「棚ぼた」逆転劇の舞台裏

2019年09月16日、北海道の輪厚コースで開催された「ANAオープン」は、ゴルフ史に刻まれる壮絶な幕切れとなりました。なんと、首位に5人が並ぶという大会史上初の大混戦プレーオフに突入したのです。このプレッシャーのかかる大舞台で、見事な勝負強さを見せて頂点に立ったのが浅地洋佑選手でした。彼は1ホール目であっさりと決着をつけ、詰めかけた観客を驚かせたのです。

プレーオフの舞台となった18番ホールでは、浅地選手の冷静な判断が光りました。打順が回ってくるまで「考える時間がたっぷりあった」と語る彼は、残り145ヤードの第2打で、使用するアイアンの選択に頭を悩ませます。選択肢は8番か9番。最終的に8番アイアンでしっかりと振り抜く決断を下した結果、ボールはピン左奥1メートルという絶好の位置にピタリと止まりました。まさに、勝負を決定づける神がかり的なショットです。

グリーン上に上がった彼の心境は、意外にも落ち着いていました。実は、直前の72ホール目で経験したパーパットとほぼ同じラインだったため、「入りそうだ」という確信めいた予感があったそうです。冷静に芝を読み切り、放たれたパットは吸い込まれるようにカップへ。この瞬間、混戦に終止符を打ち、自身今季2勝目となる栄冠を掴み取りました。SNS上でも「あの土壇場でミスをしないメンタルが凄すぎる」と称賛の声が相次いでいます。

今回の優勝を、浅地選手本人は「棚ぼた優勝」と謙虚に振り返っています。当初は「トップ10に入れば十分」と考えていたそうで、まさか自分が勝てるとは夢にも思っていなかったのでしょう。しかし、その肩の力が抜けた状態こそが、猛追を可能にした秘訣かもしれません。初勝利を挙げた後はパッティングの不調に苦しみ、今大会も2019年09月12日の初日時点では65位と大きく出遅れ、予選落ちの危機さえ感じていたといいます。

しかし、2日目からパットのフィーリングが劇的に改善し、最終日にはフェアウェイを外したのはわずか2回という抜群の安定感を見せました。追いかける立場として「ガンガン攻められた」ことが、最終日の7バーディーという爆発的なスコアに繋がったのでしょう。編集者の私から見ても、ゴルフにおける「勢い」の恐ろしさを改めて痛感させられる展開でした。逆境から這い上がる姿は、多くのゴルフファンに勇気を与えたはずです。

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賞金王争いに火をつけた先輩・石川遼との絆と今後の展望

浅地選手は、あの石川遼選手の高校時代の後輩にあたることでも知られています。杉並学院高校で切磋琢磨した2学年先輩の石川選手に続く今季2勝目を挙げたことで、彼の賞金ランキングは一気に2位まで浮上しました。一度は落ち着いていた「賞金王」への野心が再び芽生えてきたようで、シーズン終盤に向けての戦いからも目が離せません。先輩の背中を追い続け、ついには同じ土俵でトップを争う姿には、熱いドラマを感じます。

ここで専門用語の解説ですが、「プレーオフ」とは規定のホールを終えて同スコアだった場合に行われる延長戦のことです。また、浅地選手が「アングルがいい」と表現したのは、ピンに対して障害物が少なく、狙いやすい角度でボールが止まっていたことを指します。ゴルフは技術だけでなく、こうした状況判断の積み重ねが勝敗を分けるスポーツなのです。今回の劇的な勝利をきっかけに、彼がどこまで記録を伸ばすのか、大きな期待が寄せられています。

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