日本の豊かな「歌心」を、海を越えて世界の人々に届けたいという熱い想いから、英語版の百人一首かるたが誕生しました。その名も「WHACK A WAKA(ワカワカ) 百人イングリッシュ」です。玩具メーカーのカワダ(本社:東京)は2019年6月14日までに、この画期的な商品が翌月の2019年7月に発売されることを発表いたしました。この英語版かるたは、世界初の試みとして大きな注目を集めています。
商品開発の鍵を握るのは、日本文学研究者であり詩人でもあるピーター・マクミランさんです。彼は、単に和歌を直訳するのではなく、元の和歌が持つ独特の表現技法、例えば修辞(レトリック)や、一つの言葉に複数の意味を重ねる掛詞(かけことば)といった要素を深く踏まえた上で、英語の五行詩(ごぎょうし)として見事に仕立て上げました。これにより、英語圏の方々にも、和歌の繊細な情緒と文学性を感じ取っていただけるのではないでしょうか。
また、遊びやすさにも工夫が凝らされています。読み札と取り札には、「絵合わせ」の要素が取り入れられており、初めて百人一首に触れる外国人でも、視覚的に楽しみながらゲームに参加しやすいデザインになっています。これは、日本の古典的な遊びをグローバルに展開するための、大変親切な配慮だと言えるでしょう。
マクミランさんは発表会で、「百人一首には、古くから日本人が大切にしてきた心が豊かに詠まれています。2020年には東京五輪(とうきょうごりん)が開催される予定もあり、遊びを通して日本文化を学ぶことができるこのかるたは、まさに世界に日本の魅力を発信する最適なツールとなるでしょう」と、その意義を力強く説明されました。実際に競技の実演も行われ、その盛り上がりから、国際的な反響の大きさがうかがえます。
商品のネーミングも非常にユニークで、遊び心をくすぐります。「WHACK」は英語で「ぴしゃりと打つ」という意味があり、かるたを勢いよく取る動作を連想させます。また、「WAKA」は「和歌」を指し、「百人イングリッシュ」は「百人一首」に掛けた洒落の効いた表現になっています。価格は4,298円(税込み)で、日本の古典文化の奥深さを手軽に体験できる、文化的な価値から見てもお求めやすい価格設定でしょう。
このニュースはSNSでもたちまち話題となり、「これは外国人への最高のお土産になる!」「マクミランさんの和歌への愛と解釈が素晴らしい」「東京五輪に向けて、日本文化の紹介に一役買うのは間違いない」といった、ポジティブな反響が多数見受けられます。日本の伝統文化が、新しい形で世界に飛び出すことは、一編集者として非常に喜ばしいことです。このかるたが、多くの外国人の皆さまにとって、日本の文化や心に触れる素晴らしいきっかけになることを心から期待しています。
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