2019年11月21日、宮崎県のフェニックスカントリークラブにて、国内男子ツアーの「ダンロップフェニックストーナメント」が開幕を迎えました。今大会で最も熱い視線を浴びているのは、間違いなく日本ゴルフ界の至宝・松山英樹選手でしょう。10月に開催された「ZOZO CHAMPIONSHIP」でタイガー・ウッズ選手と歴史的な接戦を繰り広げ、惜しくも2位となった記憶も新しいなか、国内参戦2戦目となる今大会でも初日からその実力を遺憾なく発揮しています。
初日の松山選手は、5バーディー、ノーボギーの「66」という素晴らしいスコアをマークし、首位と2打差の3位タイという好位置につけました。ホールアウト後のインタビューでは「スコアをしっかり伸ばすことができたので、良い滑り出しだったのではないか」と、手応えを感じている様子が伺えます。世界を股にかけて戦うトッププレーヤーらしい、冷静沈着ながらも力強さを感じさせるコメントに、詰めかけたファンからも大きな拍手が送られていました。
多くのゴルフファンが懸念していたのは、松山選手のコンディション面だったのではないでしょうか。実は3週間前に中国で行われた試合の最中に、彼は「腰痛」を発症していたのです。その影響もあり、先週の「三井住友VISA太平洋マスターズ」は大事をとって欠場という決断を下していました。しかし、今大会のティーオフを迎えた彼の口からは「腰の不安はもう全くありません」という心強い言葉が飛び出し、体調が万全であることをアピールしています。
SNS上でも「松山君の腰が回復していて本当に良かった!」「やっぱり彼がリーダーボードの上位にいると大会が締まる」といった安堵と期待の声が溢れかえっています。ゴルフにおける腰痛は、スイングの軸を揺るがす深刻な問題になりかねませんが、今回のキレのある動きを見る限り、その心配は無用と言えるでしょう。故障明けのブランクを感じさせない集中力こそが、彼が「世界のマツヤマ」と呼ばれる所以なのかもしれません。
この日のプレーで特筆すべきは、要所で沈めた見事なパッティングの数々です。特に11番ホールでは、8メートルもの長い距離を見事に読み切り、バーディーを奪取しました。さらに圧巻だったのは17番ホールのパーパットでしょう。カップの直前で「直角に曲がる」と言われるほどの難しいラインを見事に攻略し、ピンチを切り抜けました。こうした粘り強いプレーが、後半のチャージを支える大きな要因となったのは間違いありません。
本人は「納得のいくストロークは一度くらいしかなかったけれど、たまたま入ってくれた運に助けられた」と、非常に謙虚な姿勢を崩していません。しかし、この「たまたま入る」という現象は、日頃の圧倒的な練習量と、勝負どころを見極める嗅覚があってこそ引き寄せられるものです。私は、この控えめな自己評価の裏に、さらなる高みを目指す彼なりの強い向上心が隠されていると感じてやみません。
今大会の舞台であるフェニックスカントリークラブは、戦略性の高いコースとして知られ、正確なショットと繊細なパットが要求されます。初日にこれだけの安定感を見せた松山選手なら、2日目以降もさらにスコアを伸ばしてくる可能性が極めて高いでしょう。腰の不安が消え、心身ともに充実した状態で迎える週末の戦いから目が離せません。優勝トロフィーを掲げる彼の姿を、日本のファン全員が待ち望んでいるはずです。
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