大相撲九州場所が開幕!関脇・御嶽海が白星発進で狙う「逆転優勝」と「大関昇進」への青写真

2019年11月10日、福岡の地で熱戦の火蓋が切って落とされた大相撲九州場所。今大会で最も熱い視線を浴びているのは、先場所で見事に賜杯を手にした関脇・御嶽海関でしょう。初日の土俵では、実力者の妙義龍関を相手に鮮やかな白星を挙げ、自身4場所ぶりとなる幸先の良いスタートを切りました。

立ち合いの瞬間、御嶽海関は力強い「のど輪」を繰り出しました。これは相手の喉元を手掌で押し上げ、重心を崩す攻撃的な技のことです。これにより上体がのけ反った妙義龍関が必死に巻き返そうと前に出た刹那、御嶽海関は冷静に「引き落とし」を決め、土俵に這わせました。

試合後のインタビューでは「引いてから前に出るつもりだった」と語り、当初から引き技で決める意図はなかったと明かしています。これは本人が自覚している以上に、踏み込みの圧力が増している証拠だと言えるでしょう。SNS上でも「体がよく動いている」「今場所の御嶽海は一味違う」といった期待の声が続出しています。

今場所の御嶽海関には、優勝争い以外にも大きな使命が課せられています。それは最高位である横綱に次ぐ階級「大関」への昇進です。一般的に、昇進の目安は「直近の3場所で通算33勝」を挙げることとされており、2019年9月の秋場所を制した彼にとって、今場所で12勝以上を挙げればその条件を満たすことになります。

実は2018年9月にも同様のチャンスがありましたが、当時は9勝に留まり、昇進の夢は一度潰えています。しかし、経験を積み26歳となった今の彼からは、かつてないほどの余裕と気迫が感じられます。横綱・鶴竜関や大関・豪栄道関が休場するという波乱の展開のなかで、彼が主役の座を射止める可能性は極めて高いでしょう。

「これから始まるんだなという実感がある。しっかりエンジンをかけていきたい」と前を向く御嶽海関。混戦が予想される九州場所ですが、安定した実力を発揮できれば、二場所連続の優勝、そして念願の大関取りという最高のシナリオが見えてきます。筆者としても、彼の若々しい活気が角界に新しい風を吹き込むことを期待して止みません。

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