2019年11月20日、証券市場に緊張が走るニュースが飛び込んできました。日本証券金融(日証金)が、日本通信の株式について、前日の2019年11月19日付で「貸借取引の注意喚起」を行ったことが明らかになったのです。この措置は、特定の銘柄において貸株の利用が急増し、需給のバランスが大きく崩れそうになった際に出される一種のアラートといえるでしょう。
投資家の間では「いよいよ動きがあるのか」と期待と不安が入り混じっています。SNS上でも、この発表を受けて「空売りが溜まっている証拠だ」「踏み上げ相場(株価が急騰して売り方が買い戻しを迫られる現象)が来るのでは」といった期待の声が上がる一方で、過熱感への警戒を強める慎重派の意見も散見されており、まさに市場の注目を一心に浴びている状態です。
「注意喚起」とは?投資家が知っておくべき市場のシグナル
そもそも「貸借取引(たいしゃくとりひき)」とは、証券会社が顧客の注文をさばくために、日証金から株や資金を借りる仕組みを指します。今回出された「注意喚起」は、簡単に言えば「これ以上、売り(貸株)が増えると株が足りなくなる恐れがある」というイエローカードのようなものです。まだ売買が禁止されたわけではありませんが、市場の歪みが限界に近づいていることを示唆しています。
もしこの状況が悪化し、貸し出す株が完全に不足すると、次は「逆日歩(ぎゃくひぶ)」という追加手数料が発生するステージへと移行します。これは空売りをしている投資家が、株を借りる代賃として支払わなければならないコストで、売り方にとっては大きな負担となります。そのため、この注意喚起が発動された直後は、リスクを嫌った売り方が買い戻しを入れることで、一時的に株価が跳ね上がる傾向にあるのです。
私個人の見解としては、日本通信という銘柄の持つ「思惑」の強さが、今回のデータに如実に表れたと感じています。5G時代の到来やMVNOとしての独自展開など、話題性に事欠かない企業だからこそ、強気な買い勢力と弱気な売り勢力が激しく衝突しているのでしょう。ただし、注意喚起が出ている状況は非常にボラティリティ(価格変動幅)が激しくなるため、冷静な判断が求められる局面だと言えます。
2019年11月20日現在の状況を整理すると、この注意喚起はあくまで「過熱のサイン」であり、ここから本格的な相場が始まるのか、あるいは一服するのかの分岐点に立たされています。需給関係の悪化は株価を押し上げる燃料にもなり得ますが、急激な反落も珍しくありません。投資家の皆さまには、情報のスピード感に翻弄されることなく、日証金の動向を注視しながら慎重に立ち回ることをお勧めします。
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