「晴れの国」として知られる岡山県岡山市が、インターネット上で大きな注目を集めています。同市出身のトップタレント、桜井日奈子さんを抜擢した観光PR動画シリーズ「鬼カワイイ岡山市」の新バージョンが、驚異的な勢いで視聴されているのです。2019年10月12日の一般公開から、わずか21日間という短期間で再生回数が100万回の大台を突破しました。
地方自治体が制作する広報動画としては、これほど短期間でミリオン再生を達成するのは極めて稀なケースといえるでしょう。SNS上でも「日奈子ちゃんの岡山弁が可愛すぎる」「地元愛が伝わってくる」といった好意的なコメントが相次ぎ、拡散の勢いが止まりません。岡山市の魅力が、デジタル世代の心にしっかりと突き刺さっている様子が伺えますね。
最新技術「VTuber」としての新たな挑戦
今回のヒットの要因は、桜井さん本人が出演する実写映像だけではありません。彼女は今回、市公認のバーチャルユーチューバー、通称「VTuber」である「HINAKO」のキャラクターボイスとモーションキャプチャーも担当しました。VTuberとは、CGで作られたキャラクターを演者が裏側で動かし、生身の人間と同じように振る舞わせる最先端の表現手法のことです。
実写の瑞々しさとアニメーションの親しみやすさを融合させたこの試みは、非常に斬新なアイデアだと感じます。これまでは若年層に限られていたVTuberという文化を、行政のPRに積極的に取り入れた岡山市の柔軟な姿勢には驚かされるばかりです。伝統的な観光資源を最新のトレンドで包み込む手法は、今後の地方創生における一つの正解かもしれません。
1分に凝縮された岡山市の多才な魅力
動画は全7本のオムニバス形式で構成されており、グルメから芸術文化、さらには日本遺産に指定されている吉備津神社まで、市の見どころが余すところなく紹介されています。制作を手掛けたのは、市や岡山商工会議所などで組織される「岡山ビジットアソシエーション」です。官民一体となった熱意が、動画のクオリティの高さに直結しているのではないでしょうか。
担当部署である市プロモーション・MICE推進課は、各動画を1分以内に収めたタイパ(タイムパフォーマンス)の良さが、視聴者に受け入れられた要因だと分析しています。忙しい現代人にとって、隙間時間にスマホで気軽に楽しめる短尺動画は、情報のキャッチアップに最適でしょう。洗練されたテンポの良さが、思わず次も見たくなる中毒性を生んでいるのです。
個人的な視点ではありますが、この動画の成功は、単なるタレントの知名度頼みではないと考えています。地元のスターである桜井日奈子さんの「故郷への想い」が、VTuberという新しい器を通じることで、より多層的に伝わった結果なのでしょう。2019年11月18日の発表時点で、この勢いはさらに加速しており、岡山市のブランド力はかつてない高まりを見せています。
コメント