【2020年度診療報酬改定】薬価0.9%引き下げへ!医療費抑制で私たちの暮らしはどう変わる?

2019年12月04日、医療界と国民の生活に直結する大きなニュースが飛び込んできました。政府が2020年度の予算編成に向けて調整を進める中、診療報酬のうち「薬価」と呼ばれる薬の公定価格を約0.9%引き下げる方針を固めたのです。この改定が実現すれば、国費にして約1000億円もの医療コストを圧縮できる見込みとなっています。

そもそも「薬価」とは、国が定める医療用医薬品の価格のことです。病院や薬局で処方される薬の値段は、この公定価格に基づいて計算されています。SNS上では「少しでも医療費が安くなるのは助かる」という期待の声がある一方で、「製薬会社の開発力が落ちないか心配だ」といった、日本の医療の質に対する懸念も同時に広がっているようです。

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市場実態との乖離を埋める「2年に1度の調整」

厚生労働省は2019年12月04日に開催された中央社会保険医療協議会(中医協)の総会にて、最新の調査結果を報告しました。それによると、2019年09月時点での薬の市場流通価格は、国が定めた薬価よりも平均で8.0%も低くなっていたことが判明しています。自由な価格競争の結果として、実際にはもっと安く取引されているという現実が浮き彫りになりました。

このように「公定価格」と「実際の販売価格」の間に生まれる差(価格乖離)を解消するため、原則として2年に1度のタイミングで薬価の見直しが行われます。今回の調査結果をそのまま反映させれば、理論上は1400億円から1500億円規模の国費削減が可能ですが、実際にはそこから微調整が加えられる予定になっています。

なぜ削減額が1000億円程度に留まるかというと、実は2019年10月の消費税増税に伴う臨時改定で、すでに約500億円分の圧縮が先行して行われているからです。この過去の影響を考慮した結果、2020年度の改定率は実質的に0.9%前後、金額にして約1000億円という数字に落ち着く見通しとなりました。

編集者の視点:持続可能な医療制度への大きな一歩

編集部としては、今回の薬価引き下げは超高齢社会を迎えた日本において、避けられない「痛みを伴う改革」であると捉えています。無駄を省き、医療制度の持続可能性を高める努力は不可欠です。しかし、診療報酬は医療機関の経営基盤そのものであるため、過度な抑制が地域の医療サービスの質を損なわないか、私たちは注視し続ける必要があります。

今後の焦点は、削減された財源がどのように医療現場へ再分配されるのか、そして財務省との最終調整で具体的な改定率がどう決まるのかに移るでしょう。私たちの窓口負担にも関わるデリケートな問題だからこそ、透明性の高い議論が求められています。

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