2019年12月20日、日本を代表する巨大企業であるNTTと三菱商事が、世界を驚かせる壮大な戦略を発表いたしました。両社は欧州のデジタル地図大手「ヒアテクノロジーズ」へ共同出資を行い、次世代ビジネスの覇権を争う米グーグルに対抗する連合軍を形成します。この動きは単なる投資の枠を超え、あらゆる産業のデジタル化を加速させる極めて重要な一手となるでしょう。
SNS上では「ついに日本勢が動いた」「グーグル一強時代に風穴を開けてほしい」といった期待の声が数多く上がっています。自動運転やスマートシティの実現に不可欠な「位置情報」という巨大なインフラを巡り、日欧が手を取り合う構図は非常に胸が熱くなる展開です。私たちの生活が、この提携によってどのように塗り替えられていくのか、期待に胸が膨らみますね。
今回の出資は、両社が設立する特別目的会社(特定の事業目的のために作られるペーパーカンパニーの一種)を通じて行われ、ヒア株の3割取得を目指す方針です。投資額は非公表ながら1000億円規模に達すると見られており、役員の派遣も予定されています。まさに、国を挙げたデジタル戦略の核となる、不退転の決意が伺える大規模なプロジェクトと言えます。
自動運転の「肝」となる高精度地図の正体
デジタル地図は、単なる道案内ツールではなく、自動運転における「目」や「脳」の役割を果たす極めて高度なデータ群です。ヒアは世界約200の国と地域を網羅し、欧米の高級車向けカーナビ市場で8割という圧倒的なシェアを誇ります。その精度の高さは世界トップクラスと評価されており、アウディやBMWといった独自動車大手が株主に名を連ねている点も信頼の証でしょう。
ここで注目すべきは、グーグルが個人向けのサービスに強いのに対し、ヒアは企業向け(BtoB)の分野で比類なき強みを持っていることです。三菱商事の垣内社長も、この「BtoBのノウハウ」を高く評価しています。地図データと物流、あるいは都市インフラが結びつくことで、これまで想像もできなかったような効率的な社会システムが構築される可能性を秘めているのです。
NTTの澤田社長は、位置情報を起点とした運転支援や交通マネジメントへの展開に自信をのぞかせています。特にNTTは、測位衛星を用いて数センチメートル単位の誤差で位置を特定する独自の高度な技術を保有しています。この「日本発の精密な測位技術」と「ヒアの世界地図」が融合すれば、グーグルの背中を捉える強力な武器になるに違いありません。
食の流通から建設現場まで広がる未来図
両社は地図分野以外でも、AIやブロックチェーンを活用した食品流通の革新を掲げています。ブロックチェーンとは、データの改ざんを極めて困難にする分散型台帳技術のことで、情報の信頼性を担保する要となります。これを活用してメーカーから小売までの情報を一元管理し、ヒアの地図で配送ルートを最適化すれば、深刻な人手不足や無駄な配送コストを劇的に解消できるでしょう。
編集者の視点から見れば、今回の提携は「グーグル依存」からの脱却を目指す日本企業の強い意思表示であると感じます。すべてのデータを特定のプラットフォームに委ねるのではなく、自前の「地図」という武器を持つことは、経済安保の観点からも極めて賢明な判断です。日本が誇る通信と商社の力が、世界の地図をどう書き換えていくのか、2020年以降の展開から目が離せません。
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