ネットワンシステムズ荒井透社長の流儀!加速器から学んだ「つながり」の哲学とIT変革への挑戦

ネットワーク構築の先駆者として知られるネットワンシステムズ。その舵取りを担う荒井透社長のキャリアは、IT業界でも異彩を放っています。2019年12月24日、私たちは彼の歩みを紐解く機会を得ました。1981年に三菱電機グループから始まった彼の社会人生活は、当初の予想を遥かに超えるドラマチックな展開を見せます。入社後すぐに「高エネルギー加速器」のオペレーターとして出向した経験が、後のトップリーダーとしての素養を形作ったのです。

「加速器」とは、電子や陽子などの小さな粒子を光の速さ近くまで加速させ、衝突させることで宇宙の成り立ちなどを探る巨大な装置のことです。荒井氏はこの未知なる領域で、データの収集に欠かせない「イーサネット」という通信規格と運命的な出会いを果たしました。SNSでは「加速器の研究拠点出身という異色の経歴が、今の強固な技術基盤につながっているのでは」といった驚きの声が上がっており、その専門性の高さに注目が集まっています。

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「ベストエフォート」という概念との出会い

荒井氏が特に魅せられたのは、ネットワーク特有の「アバウトさ」だったといいます。ITの世界では、可能な限り最大限の努力で通信を行うものの、完全な品質保証はしない「ベストエフォート」という考え方が一般的です。厳格なソフトウェアの世界とは一線を画す、この柔軟な仕組みが彼の感性にフィットしました。1983年に本格的に研究者の道を選んだ彼は、海外組織との連携を通じて、言葉の壁を超えて自らの意志を主張する逞しさを身につけていきました。

また、複雑な事象を簡潔に構造化する「フレームワーク」の重要性を学んだことも大きな収穫でした。研究者たちに物事を伝えるために試行錯誤した経験は、現在の経営判断においても、物事の本質を捉える力として活かされています。私自身、彼の歩みを拝見して、一見遠回りに見える経験こそが、多角的な視点を持つリーダーを育てるのだと強く感じました。専門分野に閉じこもらず、異文化や異業種と交わることの大切さを教えてくれています。

人と技術をつなぎ、過去最高益へ挑む

1988年に三菱商事へ転じた荒井氏は、その後ネットワンシステムズの設立に深く関わり、2018年6月に社長に就任しました。現在、同社の業績は極めて好調です。2019年4月から9月期までの決算では、売上高と営業利益がともに2ケタ成長を記録しました。クラウド基盤の構築やセキュリティ対策など、時代のニーズを的確に捉えた事業展開が実を結んでいます。今期も過去最高の売上高を更新する見通しであり、その勢いは止まりそうにありません。

荒井氏は「自分一人でできることは少ない」と謙虚に語ります。インターネットが世界中の情報を網羅するように、人と人が協力し合う「つながり」を創出することこそが、リーダーの使命であると確信しているのでしょう。プライベートでは、奥様と人気ゲームを楽しむ意外な一面や、ドイツ車を愛する情熱も持ち合わせています。2022年3月期に向けた高い目標を掲げ、変革の時代を技術で切り拓く彼の挑戦は、これからも多くの人々を惹きつけるに違いありません。

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