2019年12月15日に行われた福井市長選挙において、現職の東村新一氏が見事4回目の当選を果たしました。県内企業など多数の推薦団体や知事の厚いサポートを受けた万全の体制でしたが、結果は次点候補とわずか約7000票差という、誰もが予想しなかった大接戦となったのです。
この僅差の背景には、これまでの3期12年にわたる市政に対する、市民からの一定の厳しい評価が隠されていると言えるでしょう。陣営関係者ですら冷や汗を拭う事態となり、今後の市政運営に大きなプレッシャーがかかるスタートとなりました。
100年に一度の好機!北陸新幹線開業と駅前再開発の行方
最大の懸案事項は、2023年に予定されている北陸新幹線の福井開業に向けた準備状況です。まさに「100年に一度のビッグチャンス」を迎えるわけですが、玄関口となる福井駅西口エリアの再開発計画は、未だに全貌が見えない部分が多く残されています。
具体的な完成時期や入るテナントが決まっていない現状に対し、TwitterなどのSNS上では「本当に新幹線が来るまでに駅前は綺麗になるの?」「いつ見ても工事中で不安」といった、焦りや疑問の声が多く投稿されています。市民の不安は確実に広がっていると言わざるを得ません。
東村市長は再開発について、行政ではなく民間企業が資金や知恵を出して事業を行う「民間主導」が基本だと説明しています。市としては国への補助金要望などで後押しする姿勢ですが、もっと市が主体的に引っ張っていくべきではないかという意見も存在します。
財政立て直しとリーダーシップが問われる今後の福井市
さらに、市の財政状況も厳しい局面を迎えています。2018年2月に見舞われた記録的な豪雪の影響などにより、市の基本的なお財布事情である「一般会計の実質収支」が赤字に転落してしまったのです。これは自治体の純粋な黒字や赤字を示す重要な指標となります。
施設の統廃合などの財政立て直し策が進められていますが、地域住民からの反発もあり、一筋縄ではいかない状況が続いています。市長は年度内に方向性を整理するとしていますが、市民との丁寧な対話と果断な決断力が求められるのは間違いありません。
私個人としては、このような課題が山積している時こそトップの真価が問われると考えます。地道な災害対応はもちろん重要ですが、新幹線開業という輝かしい未来に向けて、市民がワクワクするような明確なビジョンを力強く提示していただきたいと強く願うばかりです。
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