株式投資の世界では、時に市場の健全性を守るための「シグナル」が発信されることがあります。日本証券金融(通称:日証金)は、2020年1月7日付でCREロジスティクスファンド投資法人の貸借取引に関する注意喚起を発表しました。この投資法人は主に最新の物流施設を投資対象とする不動産投資信託(REIT)であり、近年非常に注目を集めている銘柄の一つです。今回の措置は、市場での株不足や過度な売り崩しを防ぐための、いわばイエローカードのような役割を果たしています。
ここで登場する「貸借取引の注意喚起」とは、市場で特定の銘柄の「貸株」が急増し、株が足りなくなる恐れがある場合に日証金が投資家へ出す警告のことです。貸株とは、信用取引の「空売り(株を借りて売り、値下がりした後に買い戻す手法)」を行うために、機関投資家などから株を借りる行為を指します。これが過剰になると、株を借りるためのコストである「逆日歩(ぎゃくひぶ)」という手数料が高騰し、投資家が予想外の損失を被るリスクが跳ね上がってしまうのです。
この突然の発表を受けて、SNS上では個人投資家を中心に様々な意見が飛び交っています。ネット上では「空売りがかなり溜まっていた証拠だから、ここからの踏み上げ(買い戻しによる株価急騰)に期待したい」というポジティブな声が見られました。その一方で、「逆日歩の負担が怖くて、迂闊にポジションを持てない」と戦々恐々とするユーザーも少なくありません。市場のリアルな熱量からは、この銘柄への関心の高さがひしひしと伝わってきます。
編集部としては、今回の注意喚起は必ずしもネガティブな要因だけではないと考えています。物流J-REITはEC市場の拡大に伴って基礎的な需要が非常に堅調であり、中長期的な成長性が期待できるセクターです。空売りの過熱は一時的な乱高下を招くものの、健全な需給関係に戻るための通過点と言えるでしょう。投資家の皆様におかれましては、目先の値動きに惑わされることなく、企業の持つ本来の価値を見極めながら冷静に立ち回ることが大切ではないでしょうか。
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