福島県から、お米の未来を明るく照らす素晴らしいニュースが飛び込んできました。県は2020年2月10日、長年開発を続けてきた独自品種の高級ブランド米の名称を「福、笑い(ふくわらい)」に決定したと発表したのです。この名前には、口にしたすべての人に笑顔が訪れてほしいという温かい願いが込められています。
インターネット上やSNSでもこの発表は瞬く間に話題となり、「早く食べてみたい!」「名前が素敵で縁起が良さそう」といった期待の声が続々と寄せられました。東日本大震災に伴う東京電力福島第1原子力発電所の事故以降、県産の農産物は根強い風評被害(客観的な根拠がないまま危険視され、消費を避けられる現象)に苦しんできた経緯があります。
だからこそ、この新ブランドの誕生に対する地元の期待は並大抵のものではありません。記者会見に臨んだ内堀雅雄知事も、このお米が風評を払拭する極めて重要な存在になってくれるだろうと、強いまなざしで語っていました。まさに福島県のプライドと復興への祈りが、この一粒一粒に凝縮されていると言っても過言ではないでしょう。
福島県が新品種の開発に着手したのは、2006年のことにまで遡ります。それから十数年という長い歳月をかけて、じっくりと育まれてきた「福、笑い」は、強い甘みと豊かな粘り気が持ち味です。さらに、ふんわりとした軟らかい食感を兼ね備えており、一度味わえば誰もが虜になるような格別な仕上がりを誇っています。
現在、県産米の多くは1キログラム当たり400円から500円という、やや低めの価格帯で取引される傾向が続いていました。しかし、今回の高級米はこれまでのイメージを一新するような高価格帯での市場投入を目指しています。品質で勝負する姿勢からは、福島県が誇る農業技術への絶対的な自信がひしひしと伝わってきます。
メディア編集部としても、この挑戦には大いに賛同したいところです。ただ安さを売りにするのではなく、圧倒的な美味しさという「本物の価値」で勝負することこそが、風評被害という壁を打ち破る最強の武器になるはずです。2020年からの試験栽培を経て、2021年秋にはいよいよ本格的な販売がスタートします。
日本の食卓に新しい笑顔を届けてくれるであろう「福、笑い」の登場が、今から待ちきれません。妥協なき情熱が実を結び、全国のグルメな消費者を唸らせる日が来ることを心から応援しています。スーパーや米穀店の店頭にこの美しいお米が並ぶその時を、私たちは温かい関心を持って見守っていきたいものです。
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