宇宙からの目線が、私たちの食卓でおなじみのお米に革命を起こそうとしています。お米の卸売で国内最大手を誇る神明ホールディングスは、宇宙航空研究開発機構、いわゆるJAXAの技術から生まれた注目のスタートアップ企業である天地人とタッグを組むことを発表しました。この夢の連携により、これまでベテラン農家の経験や勘に頼っていた米作りが、最先端のデジタル技術によって劇的に進化しようとしています。
このプロジェクトの鍵を握るのが、AIによるデータ解析です。過去の降水量や地表温度といった膨大な人工衛星のデータを人工知能が細かく分析し、どのような場所であれば農作物がたくさん収穫できるかという「圃場」、つまり作物を育てるための田んぼや畑のポテンシャルを見つけ出します。農業のあり方を180度変えるようなこの取り組みは、2020年秋の収穫を目指してすでに動き出しており、一体どんな美味しいお米が実るのか期待が高まります。
ネット上でもこの革新的な試みは大きな話題を集めており、SNSでは「宇宙のデータで作られたお米なんてロマンがある」「早く食べてみたい」といった期待の声が続々と寄せられています。この技術によって生産されたお米は「宇宙ビッグデータ米」と名付けられ、神明ホールディングスの傘下である元気寿司などの人気飲食店で提供される予定です。宇宙と寿司という一見意外な組み合わせは、外食産業にも新しい風を吹き込むに違いありません。
現在、日本の農業は深刻な担い手不足に直面しています。農林水産省のデータによると、農業に関わる人の数は2018年には175万人にまで落ち込み、この10年間で100万人以上も減少してしまいました。さらに働く人のうち65歳以上が占める割合は60%から68%へと上昇しており、高齢化が加速しています。若くて新しい農業の担い手を呼び込むことは、日本の食文化を守るためにもまさに急務であると言えるでしょう。
今回の試みは、増え続ける「耕作放棄地」、すなわち高齢化などで作物が作られなくなってしまった不作動の農地を有効活用する切り札としても期待されています。さらに神明ホールディングスは、2020年春に開講を予定しているコメ農家塾との連携も視野に入れています。データに裏付けされた効率的な農業スタイルが確立されれば、未経験の若者でも安心して農業の世界に飛び込める画期的な足がかりになるはずです。
個人的には、最先端の宇宙技術が、私たちの最も身近な「主食」を支えるという構図に深い感銘を受けました。伝統的な農業にハイテク技術を融合させることで、3Kと呼ばれがちだった農業のイメージが格好良く魅力的なものへとアップデートされるはずです。この「宇宙ビッグデータ米」の成功は、日本の地方創生や食料自給率の向上に大きく貢献する、希望に満ちた第一歩となるのではないでしょうか。
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