2008年に防衛政務官に就任した衆議院議員の武田良太氏は、他の省庁とは一線を画す自衛隊の職場の雰囲気に触れ、その緊張感を肌で感じてきたと言います。当時、北朝鮮による弾道ミサイル発射など、日本の安全保障を取り巻く状況は日々緊迫しており、国家や国民の安全を守るという職務に携わることに、まさに「男子の本懐」であると、武田氏は心を燃やしていました。
その濃密な時間の中で、特に交流を深めたのが、当時、航空自衛隊のトップクラスの要職である航空幕僚副長を務めていた岩崎茂氏でした。岩崎氏は、航空自衛隊が誇る主力戦闘機F-15の操縦に長けた熟練パイロット(戦闘機の操縦を専門とする自衛官)として知られ、その後も航空幕僚長や統合幕僚長(陸海空の自衛隊を一元的に指揮・監督する自衛官のトップ)といった要職を歴任された方です。
岩崎氏は、先輩・後輩を問わず多くの隊員から慕われており、武田氏の相談や指示に対して、いつでも迅速かつ的確に対応されていたと言います。彼の「仲間を信じ、団結して物事を成し遂げる」という強い信念は、まさにプロフェッショナルそのものであり、武田氏に感銘を与えた点でしょう。SNS上でも、岩崎氏の経歴や功績に対しては、「まさに国防のプロ」「心強い存在」といった称賛の声が上がっており、その実力と人柄が広く認められていることが分かります。
武田氏と岩崎氏の関係は、単なる仕事上の付き合いに留まらず、カラオケやゴルフといった共通の趣味があったわけでもないにもかかわらず、家族のように毎日のように時間を共にし、時には遅くまで酒席を囲んで議論を交わすこともあったそうです。これは、国防という極めて重大な使命を共有する者同士の、強固な信頼関係と絆が生み出した特別な時間だと言えるでしょう。
岩崎氏は、自衛官を退官された今もなお、武田氏と酒席を共にすることがあるそうですが、その席では「自衛官魂」(国を守るという強い使命感と誇り、そして高い倫理観に基づいた自衛官としての精神)が全く抜けていない、熱い国防論を語り続けるといいます。この揺るぎない姿勢こそが、岩崎氏の真骨頂であり、私自身、このような強い信念を持つプロフェッショナルこそが、日本の安全保障を支える柱だと強く確信しています。
国民の中には、「戦争経験のない自衛官は有事の際、本当に対応できるのか」といった、自衛隊の有事対応能力について疑問や不安を抱く声が少なからず存在します。しかし、武田氏は、岩崎氏の穏やかな笑顔の奥にある、決して揺るがない「自衛官魂」に触れるたびに、そうした国民の不安は払拭されていくのを感じると述べています。これは、言葉ではなく、その存在そのものが持つ、信頼と安心感の証でしょう。
武田氏はこの経験を通して、文民統制(シビリアン・コントロール。軍事組織の最高指揮権を文官に委ねることにより、軍の政治的な暴走を防ぎ、民主的に管理する制度)という大原則のもと、自衛官たちの活動に対する政治の責任を、改めて深く心に刻んでいるとのことです。国防という重責を担う自衛官への敬意と、それを統括する政治家としての強い責任感が伝わってくる、大変示唆に富む交友録でございます。
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