ASMLが世界シェア2位へ躍進!2018年半導体製造装置市場の明暗を分けた「微細化」の衝撃

2018年の半導体製造装置市場は、需要の波が激しく入れ替わる激動の1年となりました。米調査会社のガートナーが発表したデータによると、これまで市場を牽引してきた「メモリー」向けの需要が2018年半ばから急速に冷え込んだ一方で、高度な演算処理を行う「ロジック半導体」向けは驚異的な粘りを見せています。この需要構造の変化が、世界シェアの順位を大きく塗り替える結果をもたらしました。

首位を維持した米アプライドマテリアルズですが、そのシェアは前年から2.4ポイント減少して18.5%に留まっています。また、エッチング装置と呼ばれる「半導体の基板に微細な溝や穴を刻む装置」に強みを持つ米ラムリサーチも、シェアを0.8ポイント落として3位へ後退しました。メモリー市況の悪化が、これまで盤石だった大手メーカーの背中を直撃している状況が浮き彫りになっています。

SNS上では「ついにASMLが2位に浮上したか」「EUVの独占状態はやはり強い」といった驚きの声が上がっています。多くの投資家や技術ファンは、特定の技術が市場の力学をいかに変貌させるかについて、熱心に議論を交わしているようです。東京エレクトロンはシェアを1.0ポイント伸ばして健闘しましたが、後述するASMLの圧倒的な勢いに押される形で、順位を一つ下げる形となりました。

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微細化の救世主「EUV露光装置」がもたらす独走劇

今回のシェア変動で最大の勝者となったのは、オランダのASMLです。同社は露光装置、つまり「光を使って半導体の回路パターンを焼き付ける装置」で世界をリードしています。特に注目すべきは、回路の線幅を7ナノメートルや5ナノメートルという極限まで細くする「微細化」に不可欠な、EUV(極端紫外線)露光装置を市場で独占的に供給している点でしょう。

ここで言う「ナノメートル」とは10億分の1メートルを指す単位であり、髪の毛の太さの数万分の1という想像を絶する世界での戦いです。最新のスマートフォンやAIに搭載される高性能チップを作るには、この極めて波長が短いEUVの光を操るASMLの装置がなければ成立しません。デバイスメーカー各社が次世代投資を加速させる中で、ASMLの一人勝ちとも言える有利な状況は今後も続く見通しです。

編集者の視点として付け加えるならば、現在の半導体市場は単なる「量の拡大」から「質の高度化」へと完全にフェーズが移ったと感じます。汎用品のメモリーに頼る経営ではなく、替えの効かない最先端技術をいかに握るかが企業の命運を分ける時代です。2019年07月11日現在、足元の景気には不透明感も漂いますが、微細化という技術革新のうねりが業界の成長を支えるのは間違いないでしょう。

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