2019年07月22日に華々しい幕開けを飾った中国の新興ハイテク企業向け市場「科創板(スター・マーケット)」が、取引開始から2日目となる2019年07月23日、早くも調整局面を迎えました。初日の異例とも言える株価暴騰を受け、この日は投資家たちの間で利益を確定させるための売り注文が相次ぐ展開となっています。市場全体に過熱感を警戒するムードが漂い、昨日の熱狂から一転して冷静さを取り戻す動きが見られました。
この日、上場している全25銘柄のうち21銘柄が値下がりを記録し、平均騰落率は約8%安という結果に終わっています。初日に見られたような、買いが買いを呼ぶロケットスタートは影を潜め、市場の厳しさが垣間見える1日となりました。これには、大口の買い手である投資信託の買い注文が一巡したことも大きく影響しているでしょう。機関投資家の動きが落ち着いたことで、個人投資家も慎重な姿勢を強めたものと推測されます。
ここで専門用語について少し解説を加えましょう。「利益確定売り」とは、保有している株の価格が上昇した際に、売却して実際の利益を手にすることを指します。一方、今回の舞台である「科創板」とは、習近平政権が主導して設立した新市場のことです。米国との技術覇権争いが激化する中、国内のハイテク産業を資金面でバックアップすることを目的としており、従来の中国市場よりも上場基準が柔軟である点が大きな特徴です。
SNS上では、この急激な値動きに対して「やはりバブルだったのか」と懸念する声が上がる一方で、「押し目買いのチャンスだ」と強気な姿勢を崩さないユーザーも散見されます。特に若手の個人投資家たちの間では、政府の後押しがある市場だけに、一時的な下落は想定内であるという楽観的な見方が広がっているようです。中国のシリコンバレーを目指すという壮大な目標への期待感は、依然として根強く残っていることが伺えます。
編集部としての見解ですが、今回の反落は市場が健全に機能している証拠であると考えています。初日の出来高や上昇率があまりにも突出していたため、こうしたスピード調整は長期的な成長のために避けて通れないプロセスでしょう。国家戦略としての側面が強いこの市場が、今後どのように真のイノベーションを育んでいくのか。投資家は目先の数字に一喜一憂せず、企業の技術力そのものを見極める選別眼が求められる段階に入ったといえます。
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