【中国製造2025】産業用ロボットの国産化率は7割へ?人手不足を救う驚異の自動化戦略と日本の技術力

2019年07月24日、中国が掲げる巨大な産業ビジョン「中国製造2025」がいよいよ正念場を迎えています。この国家プロジェクトは、製造業の高度化を目指す指針であり、なかでも産業用ロボットの国産比率を2025年までに7割まで引き上げるという野心的な目標を掲げているのです。急速な経済発展の裏側で、中国は現在、深刻な労働力不足という壁に直面しており、その解決策として「ロボット大国」への変貌を急いでいます。

現在の中国市場を眺めてみると、工場の自動化を推し進めるIT技術の進化には目を見張るものがあります。SNS上でも「中国の工場がSF映画のような光景になっている」「自動化のスピードが速すぎる」といった驚きの声が相次いでおり、官民一体となった投資の凄まじさが伺えるでしょう。しかし、その内実を紐解いてみると、目標達成への道のりは決して平坦なものではないという現実も浮き彫りになってきました。

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技術の心臓部「減速機」に立ちはだかる日本企業の壁

産業用ロボットの製造において、最も大きな技術的ハードルとなっているのが「減速機」と呼ばれる中核部品の存在です。これはモーターの回転速度を制御し、ロボットに力強い動きや精密な動作をさせるための、いわば「関節の要」となるパーツを指します。この分野では日本企業のシェアが圧倒的であり、中国メーカーが自前で高品質な製品を量産するのは非常に困難な状況が続いています。技術の根幹を支える職人芸とも言える精度が求められるのです。

ネット上の反応を見ても、技術に詳しいユーザーからは「ソフトウェアは追いつけても、ハードウェアの微細な加工技術は一朝一夕にはいかない」「結局は日本の部品頼みではないか」といった冷静な分析が目立っています。中国政府が掲げる「国産シェア7割」という数字は、単なる組み立ての自動化だけではなく、こうした基幹部品の製造能力をどこまで高められるかにかかっていると言っても過言ではありません。ハード面での自立が最大の課題です。

編集部としての意見を述べさせていただくと、中国の圧倒的な「実装スピード」と「資金力」は、日本の製造業にとっても大きな脅威であり、同時に刺激にもなるはずです。確かに中核部品の技術力では日本に一日の長がありますが、膨大なデータを活用したAI制御やIT連携の分野では、中国が既に世界をリードしつつあります。技術を守るだけでなく、いかにしてこの巨大な変化の波に乗り、共存していくかを考える時期に来ているのかもしれません。

2019年07月24日時点の情勢では、まだ日本製品への依存度は高いものの、中国国内のメーカーも着実に力をつけてきています。政府の強力なバックアップを受けて、地方自治体がロボット産業特区を設けるなど、国を挙げた総力戦の様相を呈しているからです。私たちの生活を支える製品が、近い将来、完全に「中国製のロボット」によって作られる日は、案外すぐそこまで迫っているのかもしれないと実感せずにはいられません。

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