静かな住宅街を震撼させる卑劣な事件に、大きな進展がありました。大阪府警捜査1課は、2019年07月25日までに、住宅へ押し入り暴行を加えて現金を奪おうとした疑いで、神奈川県鎌倉市に住む21歳の無職、外崎海来容疑者ら男女5名を強盗傷害の容疑で逮捕したと発表しました。若者たちが共謀して高齢者を執拗に狙った今回の犯行に対し、インターネット上では「あまりにも身勝手で恐ろしい」「他人事ではない」といった怒りや不安の声が数多く寄せられています。
事件が発生したのは2018年04月16日の午後14時50分ごろから15時30分ごろにかけてのことです。場所は大阪市阿倍野区昭和町にある一般住宅で、当時1人で在宅していた85歳の女性がターゲットとなりました。犯行グループは女性の顔に粘着テープを巻き付けるという、想像を絶する暴力的な手段で自由を奪い、「金はどこにあるんや」と激しく脅迫を繰り返したのです。さらに顔面を殴打するなどして、抵抗できない高齢者に対して一方的な暴行を加えました。
幸いなことに、女性は全身打撲などの軽傷で済みましたが、精神的なショックは計り知れないものがあるでしょう。犯人たちは家宅捜索を続けましたが、結局現金を見つけることができず、そのまま現場から逃走しています。警察は周辺に設置された防犯カメラの映像を丹念に解析することで、遠く離れた神奈川県に住む容疑者らを含む5名の存在を浮上させ、今回のスピード逮捕へと繋げました。現在は、彼らの具体的な認否については明らかにされていません。
「アポ電」の恐るべき実態と狙われた隣家の謎
今回の事件で特に注目すべきは、事前に資産状況を探る「アポ電」の存在です。アポ電とは「アポイントメント電話」の略称で、犯行グループが警察官や親族を装って事前に電話をかけ、家にいくら現金があるか、何時に不在になるかといった情報を聞き出す手口を指します。いわば、強盗に入るための「下調べ」として利用される極めて悪質な予兆電話です。専門家の間でも、この電話に応答してしまうことが被害への第一歩になると警鐘を鳴らしています。
捜査1課の調べによると、実は事件の2、3週間前から、被害に遭った住宅の「隣の家」に、阿倍野署の署員を名乗る不審な電話がかかっていました。さらに驚くべきことに、事件当日にも同様の電話があったことが判明しています。警察は、犯人たちが本来は隣の家を襲撃するつもりであったものの、何らかの理由で家を間違えて女性宅に侵入してしまった可能性が高いと見ています。ターゲットを間違えるというあまりに杜撰な行動は、彼らの身勝手さを象徴していると言えるでしょう。
私は、このような事件を防ぐためには、地域社会全体での警戒心が不可欠だと確信しています。犯人グループは常に「隙」を探しており、特に固定電話を信頼している高齢者世代が狙われやすい傾向にあります。見知らぬ番号からの電話には出ない、あるいは常に留守番電話設定にしておくといった物理的な対策はもちろんですが、怪しい電話があった際にすぐに周囲へ相談できる「心のバリアフリー」を築くことが、現代の防犯において最も重要ではないでしょうか。
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