クラシック音楽の都として知られる大阪の街に、また一つ新たな音楽の歴史が刻まれようとしています。バロック時代の古楽から最先端の現代音楽まで、幅広いレパートリーを誇る実力派演奏団体「大阪コレギウム・ムジクム」が、2019年07月28日に、大阪市中央区のいずみホールにて待望の定期公演を開催します。今回のステージで最大の注目を集めているのは、現代スコットランドを代表する作曲家、ジェームズ・マクミランが手掛けた宗教曲の金字塔「十字架上のキリストの最後の七つの言葉」の関西初演です。
「宗教曲」とは、聖書やキリスト教の儀礼を題材にした音楽のことで、古くはバッハなどの巨匠たちも数多くの名作を残してきました。本作はキリストが処刑される間際に発したとされる象徴的な言葉をテーマにしており、深い精神性とドラマチックな構成が特徴です。世界中では既に200回を超える演奏回数を数え、現代の古典としての地位を確立していますが、日本国内での演奏機会は極めて限られていました。過去にこの難曲に挑んだのは、東京交響楽団と東響コーラスという日本屈指のコンビのみであることからも、今回の公演がいかに貴重な機会であるかが分かります。
SNS上では、この関西初演の一報を受けて早くも音楽ファンの間で熱い議論が交わされています。「ついに大阪でマクミランが聴けるのか」「合唱団の真価が問われる難曲だけに、大阪コレギウム・ムジクムの緻密なアンサンブルに期待したい」といった声が相次いでおり、玄人好みのプログラムに対する関心の高さが伺えるでしょう。これほどまでに注目を集めるのは、単なる珍しさだけでなく、楽曲そのものが持つ圧倒的な感動と、人間の根源的な祈りに触れるような音楽体験が約束されているからに他なりません。
今回のプログラムには、マクミラン以外にも魅力的な邦人作品が並んでいます。独自の和の響きで人気を博す千原英喜氏や、繊細な感性が光る山中千佳子氏の楽曲も取り上げられる予定です。私個人としても、海外の現代曲と日本の現代曲が同じステージで演奏されることで、それぞれの「祈り」の形がどのように共鳴し合うのか、非常に興味深く感じています。2019年07月28日の夜、いずみホールの美しい響きの中で、私たちは時代や国境を超えた魂の歌を耳にすることになるでしょう。
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