いよいよ本格的な中元商戦のシーズンが到来しました。2019年6月5日、岡山県の二大百貨店、岡山高島屋と天満屋岡山本店が、早くもギフトセンターを開設し、熱い火ぶたが切って落とされました。昨年2018年は西日本豪雨という未曽有の災害に見舞われ、その影響による来店客数の落ち込みや、贈り物を控える「自粛ムード」が広がり、両店ともに苦しい戦いを強いられた経緯があります。しかし、迎えた令和という新しい時代、両店は地元産品や、自宅での消費を目的とした自家需要(じかじゅよう:家庭内で自分や家族が使うために購入する需要のこと)向け商品のラインナップを拡充することで、この苦境を乗り越え、力強い反転攻勢へと打って出る構えであります。
岡山高島屋では、開店に先立ち、社員一丸となって商戦への士気を高める儀式が行われました。山田周二社長をはじめとする関係者の方々が、清涼感のある浴衣姿や勇ましい法被姿で登場し、気合の入った掛け声とともに勢いをつけられたそうです。同店が目指すのは、2017年の実績と同程度である売上2.5%増という高い目標です。山田社長は「この中元商戦を通して、元気な岡山を再び取り戻すお手伝いができれば」と強い決意を表明されました。地元への愛と、復興への願いを込めたこの挑戦は、きっと多くの人々の心に響くことでしょう。
✨岡山高島屋の戦略:瀬戸内特産品と「ご自宅向け」の充実
岡山高島屋は、今年のギフトラインナップに大きなテコ入れを行いました。特に力を入れているのが、瀬戸内地域の豊かな特産品で、その数は前年と比較して1割以上も増量されたとのことで、地元の魅力を余すところなく発信したいという意図がうかがえます。また、贈り物としてだけではなく、自分自身や家族のために購入する自家需要向けの商品の展示スペースを、なんと従来の2倍にまで拡大。これは、昨今の「おうち需要」の高まりを見越した賢明な戦略と言えます。インターネット上でも、「地元の良いものを自宅で楽しみたい」「高級なギフトを自分へのご褒美に」といった、自宅で楽しむギフトへの反響が非常に大きく、この取り組みはまさに時宜を得たものであると評価できるでしょう。
この戦略は、単に売り上げを伸ばすだけでなく、地元の生産者を支援し、地域経済を活性化させるという、社会的意義も兼ね備えていると筆者は考えます。瀬戸内の恵みを全国へ、そして岡山県民の家庭へと届けることで、地域全体が明るくなるきっかけになることを期待いたします。
🎉天満屋岡山本店の意気込み:新時代「令和」でのキックオフ朝礼
一方、天満屋岡山本店でも、中元商戦のスタートに合わせて「キックオフ朝礼」が開催されました。入社間もない新入社員の方々も参加し、フレッシュな顔ぶれが並ぶ中、熱気に満ちた朝礼となったようです。笹岡靖弘店長は、「令和という新しい時代を迎え、私たちも気持ちを新たにして頑張っていきたい」と抱負を述べられました。新しい時代の幕開けとともに、従業員の皆様の団結力がより一層高まったのではないでしょうか。
天満屋が重点的に紹介するギフトは、岡山県やその周辺地域で採れた果実ジュースや、最高級の和牛として知られる千屋牛(ちやぎゅう:岡山県新見市で生産されるブランド牛)、そして地元で愛される地酒(じざけ:特定の地域で醸造・販売される日本酒)など、まさに「晴れの国おかやま」の誇る逸品の数々です。これらの地元産品は、前年と比べて12点も増やして紹介されており、その地域密着の姿勢が強く感じられます。同店は、昨年の苦戦から回復し、今年は前年並みの売上達成を見込んでいます。
両百貨店による今回の取り組みは、単なる季節の商戦という枠を超え、地元・岡山の活力を取り戻そうという強いメッセージが込められていると言えます。私たちもこの熱意に応え、大切な人へ感謝の気持ちを伝える中元という日本の良き風習を、地元愛とともに盛り上げていきたいものです。ぜひこの機会に、各店のギフトセンターに足を運び、心躍る品々をご覧になってみてはいかがでしょうか。
コメント