2019年6月5日、ビジネス交流サービスを展開するスプレディ(東京都渋谷区)が、企業と個人を繋ぐ革新的なウェブサービス「スプレディ」を開設いたしました。このプラットフォームは、企業が新規事業のアドバイス役や特定の専門知識を持つ人材など、多様な目的で必要な人物を探し出すことを可能にするものです。従来の人材紹介の枠を超え、個人の人脈を活かした新しい形のマッチングとして、注目を集めています。
サービスの仕組みは非常にシンプルで分かりやすいものになっています。まず、人材を求めている企業が、どのような人物を探しているのかをサイトに登録します。次に、このプラットフォームに登録している個人ユーザー、彼らは「スプレッダー」と呼ばれていますが、自身のもつ人脈の中から、その企業の案件に最も適していると思われる友人や同僚を推薦するのです。企業と推薦された候補者は、サイト上でメッセージを交換しながら日程などを調整し、実際に面会する流れになります。
企業が人材を探す目的は多岐にわたります。「飲食店向け事業の知見がある専門家に意見を聞きたい」といった具体的な課題解決の相談から、「表計算ソフト(スプレッドシートやエクセルなど)を用いた経営管理のスキルをレクチャーしてほしい」といった教育・研修ニーズまで対応できます。さらに、将来的に採用したい潜在的な社員、あるいは優良な顧客の発掘にも繋がる可能性を秘めていると期待されているのです。
この「スプレディ」の特に画期的な点は、報酬体系にあります。一般的に、個人が空き時間を利用して経営相談などに乗るギグワークのようなサービスでは、金銭が対価として支払われるケースが主流です。しかし、スプレディの運営元は、試験的にサービスを提供していた際に、紹介1件につき1万円の謝礼を支払っていたものの、「お金を受け取ることに対して抵抗感を示す人が多かった」という意外な事実に直面したそうです。これは、友人や知人を紹介するという行為に、金銭的な対価を得ることに一種の心理的なハードルを感じてしまうという、日本人特有の感覚があるからではないでしょうか。
そこでスプレディは、この報酬体系を大胆に変更しました。金銭の代わりに、企業から体験プログラムやクーポンといった非金銭的な報酬をスプレッダーが受け取る形にしたのです。これにより、スプレッダーは抵抗感なく人脈を活用しやすくなり、企業は金銭以外の魅力的な価値を提供することで、質の高い人材紹介を受けられるという、双方にとってメリットのある仕組みが構築されたと言えるでしょう。これは、友人を紹介する行為を「人助け」や「価値交換」と捉える、非常にスマートな解決策だと思います。
この新しい人脈活用の流れは、SNS上でも大きな反響を呼んでいるようです。「体験報酬」という考え方に対して、「ギブ&テイクの新しい形で面白い」「お金じゃないから気軽に紹介できそう」といった好意的な意見が多く見受けられます。企業側の利用料金は月額10万円からとなっており、スプレディ社は2022年までに2,500人のスプレッダーと1,200社の企業獲得という、意欲的な目標を掲げています。今後の展開に大いに注目が集まる、新しいマッチングプラットフォームの登場でございます。
コメント