2019年07月29日、日本の食卓を支える食品スーパー業界から、少し気がかりなニュースが届きました。業界3団体が発表した2019年06月の景気動向調査によりますと、現場の肌感覚を数値化した「景気判断指数(DI)」が、44.0という結果になったのです。これは前月の数値と比較してマイナスに転じており、4カ月ぶりに景況感が悪化したことを示しています。
そもそもDI(ディフュージョン・インデックス)とは、企業の景況感などを「良い」から「悪い」までの回答で集計し、現状を把握するための指標を指します。基準となる50を下回ると、景気が後退していると感じる企業が多いことを意味するため、今回の44.0という数字は、現場の店長や経営者たちが「最近、少し雲行きが怪しいぞ」と肌で感じている証拠だと言えるでしょう。
長雨と異例の低温が直撃!夏商戦を阻んだ天候の壁
今回の景況感悪化には、2019年06月に日本列島を襲った異例の天候が大きく関わっています。本来であれば夏に向けてビールやアイス、冷やし中華などの「夏物商材」が飛ぶように売れる時期ですが、記録的な長雨と低い気温が続いたことで、消費者の購買意欲がすっかり冷え込んでしまいました。季節外れの寒さが、スーパーの売り上げに冷や水を浴びせた形です。
SNS上でもこの状況は大きな話題となっており、「買い物に行こうにも雨が強すぎて断念した」「6月なのに肌寒くて、アイスを食べる気分になれない」といった生活者のリアルな声が散見されます。一方で、スーパーの店頭では「冷やし麺の在庫が余って困る」という悲鳴に近い投稿も見られ、天候がいかに小売業の業績を左右するかを改めて痛感させられる事態となりました。
私自身の見解としましては、この結果は単なる数字の変動以上に、現代の小売業が抱える「天候依存型」のビジネスモデルの脆さを露呈したと感じています。近年は気候変動の影響で予測困難な天気が増えており、AIによる需要予測の精度向上が急務でしょう。しかし、どんなに技術が進歩しても、雨が降れば客足が遠のくという物理的なハードルは依然として高いままです。
迫りくる消費増税!不透明な先行きへの懸念
さらに現場の不安を煽っているのが、2019年10月に予定されている消費税率の引き上げです。増税を目前に控えた今、消費者は財布の紐を固く締め始めており、買い控えのムードが漂っています。これに加えて、今回のような天候不順による売り上げ低迷が重なったことで、経営者たちの間では「このまま秋に突入して大丈夫だろうか」という疑心暗鬼が強まっているようです。
特に食品スーパーにおいては、軽減税率の導入という複雑なシステムへの対応も迫られており、現場の負担は計り知れません。消費増税という大きな転換点を前に、天候という不可抗力で足踏みを強いられた2019年06月の調査結果は、業界全体にとっての警鐘となるはずです。今後の動向を注視しつつ、店舗側がいかに魅力的な売り場作りで客足を呼び戻すのか、その手腕が試されています。
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