「怒首領蜂」や「デススマイルズ」といった伝説的な弾幕シューティングゲームで世界中のファンを熱狂させてきた株式会社ケイブが、2019年7月30日、新たな時代の幕開けを予感させる大幅な役員人事を発表しました。今回の人事異動は2019年8月27日付で実施される予定となっており、経営陣の顔ぶれがガラリと入れ替わる非常にインパクトの強い内容です。SNS上でも「ケイブに一体何が起きているんだ?」「開発体制はどうなるのか」と、驚きと期待が入り混じった声が数多く上がっています。
今回の目玉は何と言っても、新規事業開発を担う安藤裕史氏や高橋祐希氏が新たに取締役に名を連ねることでしょう。特に「新規事業開発」という肩書きからは、これまでのゲーム開発の枠に捉われない、同社の未知なる領域への挑戦が透けて見えます。さらに、これまで監査役として経営を監視する立場にあった蒲俊郎氏と佐藤桂氏の両名が取締役に就任し、より経営の中枢へと深く関わることになりました。これにより、攻めの姿勢と守りのガバナンスがどのように融合していくのかが注目されるでしょう。
一方で、長年ケイブの顔としてファンからも親しまれてきた池田恒基副社長の退任は、業界全体に大きな衝撃を与えています。池田氏といえば、複雑に絡み合う敵の弾道を潜り抜ける「弾幕シューティング」というジャンルを確立させた第一人者であり、クリエイティブの象徴でもありました。川口洋司氏や大出悠史氏も同時に取締役を退くことになり、まさに一つの時代の区切りを感じざるを得ません。現場を支えてきた重鎮たちの去就に、今後の作品づくりを不安視するファンも少なくないはずです。
個人的な視点を述べさせていただけるなら、今回の刷新はケイブが単なる「老舗のゲームメーカー」から、多角的なエンターテインメント企業へと脱皮しようとする強い意志の表れだと感じます。伝統を守ることは大切ですが、変化の激しい現代において、新しい血を入れ、経営体制をスリム化・近代化することは避けて通れない道でしょう。池田氏の魂を継承しつつ、安藤氏らがどのような「新しい遊び」を提案してくれるのか、いち編集者として、そして一人のゲームファンとして期待に胸が膨らみます。
今回の役員改選によって、組織の若返りとスピード感のある意思決定が期待されるのは間違いありません。2019年8月27日以降、新生ケイブが打ち出す次なる一手が、冷え込みがちなアーケード市場やスマホゲーム業界にどのような一石を投じるのか、その動向から目が離せそうにありません。私たちユーザーが目撃するのは、伝統の崩壊ではなく、さらなる進化を遂げた「弾幕の美学」の再定義であってほしいと願うばかりです。彼らの冒険は、今まさに始まったばかりだと言えるでしょう。
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