凸版印刷が2019年8月9日に発表した最新の連結決算において、驚異的な成長が明らかになりました。2019年04月01日から2019年06月30日までの期間における純利益は、前年の同じ時期と比べて85%も増加し、29億円に到達しています。この劇的な利益の押し上げには、海外戦略の成功が大きく関わっているようです。
今回の好業績を牽引した最大の要因は、アメリカの印刷大手から買収した証券印刷関連事業が本格的に収益へ貢献し始めたことにあります。ここで注目したい「証券印刷」とは、株券や債券、あるいは偽造防止技術が必要な特殊な印刷物を指す専門分野です。高度なセキュリティ技術が求められるこの領域で、グローバルなシェアを拡大したことが実を結んだといえるでしょう。
このニュースに対し、SNS上では「印刷業界ももはや国内の紙媒体だけではない」「M&Aによる事業転換のスピード感が凄まじい」といった驚きの声が広がっています。単なるコスト削減ではなく、成長分野への積極的な投資が具体的な数字として現れた点に、多くの投資家やビジネスパーソンが注目している様子が伺えます。
編集者の視点から見れば、今回の決算は凸版印刷が「伝統的な印刷会社」から「グローバルな情報コミュニケーション企業」へと進化を遂げる重要なターニングポイントだと感じます。デジタル化の波で既存の印刷需要が変化する中、高い付加価値を持つ証券印刷というニッチかつ強固な市場を海外で手に入れた戦略は、極めて賢明な判断ではないでしょうか。
急激な利益増を達成した同社ですが、今後は買収した事業をいかに既存の技術と融合させ、相乗効果を生み出していくかが焦点となるはずです。2019年度の後半戦に向けて、この勢いがどこまで続くのか目が離せません。世界市場を見据えた凸版印刷の次なる一手は、日本の製造業が生き残るためのヒントを提示してくれるに違いないでしょう。
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